2017年05月13日

弱者が弱者を見つけて叩く

昨年の8月に、NHKの「子どもの貧困」を取り上げた番組で、
貧困高校生が取材を受けて、登場したことがありました。

この番組を見てネットでえげつない「貧困バッシング」を
始めた人たちが多数現れ、片山さつきがそこに悪質な
便乗をするという事態になったのでした。

「子どもの貧困とバッシング」
「子どもの貧困とバッシング(2)」


このとき「保育園落ちたの人はばりばりの左翼」
言ってのけたかたが、貧困バッシングをする人たちを
「理解できる」という態度を示したのでした。

 

バッシングする人たちの暴力性や差別性は言わずもがなです。
片山さつきは政治家という、本来なら政治の力で
貧困を解決する立場にありながら、ネットのバッシングに
便乗するのですから、その悪質さと異常さも言わずもがなです。

「子どもの貧困率の逆転現象」

ところが「保育園落ちたは左翼」発言のかたは、
バッシングする人たちや片山さつきには批判が向かわないです。
そして批判する人たちに、「バッシングする人が出てくるのは、
お前たちの批判のしかたのせいだ」などと、
責任を転嫁して攻撃していることになります。


このような「批判批判」をすることで、
結果的に片山さつきやバッシングする人たちを
擁護することになり、貧困家庭の当事者や
貧困問題を解決しようとする人たちの足を引っ張ることになる
というのは言うまでもないでしょう。


この「保育園落ちたはばりばり左翼」発言のかた、
年収が200万に満たないワーキングプアだそうです。
本人がそう自己申告していました。

「「弱者がさらなる弱者を叩く」問題」


このかたがネットの貧困バッシングをアシストする
ということは、「社会的弱者がべつの社会的弱者を
見つけて叩く」ことにほかならないことになります。

それはメインブログの5月4日5月6日エントリでお話した、
社会的弱者が連帯できない原因や、日本のリベラル政党が
弱者のための施策を打ち出さない原因です。

「なぜ弱者は連帯できないのか|政治には弱者の支持など必要ないのか」


「ふがいない左翼やリベラル」をいつも叱り飛ばして、
「salmo」は自分では賢いつもりなのかもしれないですが、
実態は政治意識がきわめて低い部類に入りそうです。



posted by たんぽぽ at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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