これを見てみたいと思います。
長く働けばいいってもんじゃない。 pic.twitter.com/d12KfElkGs
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2017年4月11日
日本のプロットは、労働時間が右端で、
調査対象国の中でとくに長いことが示されています。
労働生産性は中の下くらいのところです。
日本は労働時間が長いわりに、労働生産性が低いという
よく言われていることが、ここでも確認できることになります。
原因は55年体制時代の労働習慣が、
いまだに幅を利かせていることにあるでしょう。
より具体的には、長時間労働が蔓延していて、
ワークライフバランスが不徹底なことや、
女性人材の登用が遅れていること、
既婚男性中心の賃金体系などがあります。
「賃金格差と低い労働生産性」
「女性の活躍度と労働生産性」
「労働生産性と男女共同参画(3)」
国際的に見ても、労働時間が長い国ほど、
労働生産性が低いという、負の相関があります。
労働時間が短い国は、質を高める努力をしていて、
物量よりも質の生産活動をしているものと思います。
労働時間が長い国は、物量に任せるという
開発途上国的な生産活動をしているのでしょう。
「人口ボーナス・オーナス」
「人口ボーナス・オーナス(2)」
上述の図の縦軸(労働生産性)は、労働者ひとりあたりです。
労働者ひとりあたりでも、労働時間1時間あたりでも、
労働生産性の比較状況はあまり変わらないです。
よって縦軸を労働時間1時間あたりにしても、
最初の図のプロットの分布はほぼ同様になるでしょう。