2017年04月15日

野党は反対ばかりでなかった

あのにせ科学批判のかたが、野党は与党に対して
なんでも否定するという主張をしています。
民進党から離党した長島昭久議員が、
そのようなことを言ったので、それを受けてのことです。




 
このツイートにすぐ反論が来ます。
2016年度の法案成立率は95%で、ほとんど否定されていない。
民主党政権時代の2012年度は、自民と公明が反対ばかりして
法案成立率は50%程度だったというものです。



そうしたらにせ科学批判のかたは、
共産党でも9割の法案に賛成していることを、
むかしから知っていると、さらりと言ったのでした。




それを知っているなら、なぜに「今の民進党は
政府の政策案に対して「全否定」」とか、
「はなから全否定で臨む」などと言うのかと思います。

野党はじつは、与党の法案のほとんどに
賛成していることを承知の上で「野党はなんでも反対する」
などと言ってのけたことになります。
「野党は反対ばかり」というイメージの人は多いので、
こう言われると信用する人も多いだろうと思います。

「野党は反対ばかりでだめな連中」という印象を
持たせるために、意図的に偏ったことを
言っているのではないかという気がしてきます。


最初の長島昭久の「全否定」という言は、
自分がとくに成立させたいと思った政府法案のいくつかが、
党から否定された、というだけだと思います。

長島昭久はあきらかにミギ寄りですから、
自分が賛成したいと思っている政府法案に、
党から反対の方針を出されることもあるのでしょう。


にせ科学批判のかたは、右翼議員の偏った主張に乗っかって、
「野党は反対ばかり」というイメージを広めようとする
「自称左翼」ということになるでしょう。



付記:

法案成立率の推移。

「法案成立率の推移(179回国会(2011/10/20~12/9)~191回国会(2016/8/1~8/3))」
「最近における法律案の提出・成立件数」

国会会期別法案成立率推移(179回〜191回)

民主党政権最後の181回は、閣法の提出件数10のうち
成立したのが5件で、成立率はちょうど50%です。
その前の180回と179回も、成立率は7割を超えず、
自民党・安倍政権になってからの成立率と比べると低めです。

安倍政権の2016年の最後(192回)はグラフにないので、
内閣法制局のサイトを見ると、閣法の提出件数19件のうち
成立は18件で、成立率は94.7%です。
その前の189回と190回(2016年)も、成立率はそれぞれ
88.0%と89.3%で、9割近くになっています。


posted by たんぽぽ at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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