2017年03月05日

保育所不足・原告が敗訴

1月25日なのでだいぶ前になりますが、
子どもが認可保育園に入れなかったのは、
自治体の責任だとして自治体を提訴していた原告が
敗訴するという裁判がありました。

「保育園に落ちた母親が敗訴 東京高裁「市に落ち度ない」」
(はてなブックマーク)

 
子どもが認可保育園に入れなかったのは、
保育を受けられるようにする責務を自治体が果たさなかったからだとして、
東京都三鷹市の女性(33)が60万円の
損害賠償を市に求めた訴訟の控訴審判決で、
東京高裁は25日、女性の訴えを退けた。
永野厚郎裁判長は「市が保育所の整備などを怠ったとは認められない」と判断。
女性の請求を棄却した一審・東京地裁立川支部判決を支持した。

今回の判決は控訴審で、一審では原告の請求は棄却されています。
「自治体のせいにするのは、まったくお門違い」ということです。
自治体の保育所の整備が、需要に追いつかなくても、
自治体の責任ではないというのが、「日本の常識」なのでしょう。

女性は「市が保育所の整備を怠ったのは、
保育が必要な幼児を保育所で保育することを定めた
児童福祉法などに違反する」と主張した。
だが判決は「希望するすべての児童が入所できる保育園の整備が
市町村に義務づけられているとはいえず、具体的な施策は
地域の事情などを踏まえた政策的判断に基づく」と指摘。


2016年10月にドイツで、保育所の不足を自治体の責任として、
所得保障を命じる判決がくだったのでした。
ドイツの判決は、今回の日本の判決と対照的です。

「保育所不足で行政が所得補償」
「保育所不足で復職できない親の所得、行政に補償義務 ドイツ連邦裁」

【10月21日 AFP】ドイツの刑事・民事分野の最高裁に相当する
連邦通常裁判所は20日、子どもを預ける保育所が見つからないため
仕事に復帰できない夫婦に対し、行政が休職による所得喪失を
補償しなければならないとする判決を下した。

ドイツの判決を聞いたとき、同じような判決が出ることは
日本ではないだろうと、わたしは思ったのでした。
まったく予想通りの展開になったということです。


posted by たんぽぽ at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 法律一般・訴訟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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