2017年02月09日

同一人物との再婚と待婚期間

同一人物と離婚して再婚することが話題になっています。
「教えて!goo」に寄せられた質問で、
質問者の夫は、質問者との関係をやり直すために、
離婚してもう一度再婚したいと考えているようです。

「離婚して翌日同じ人と再婚……これっておかしい?」

ならば「仕切り直しに離婚して再婚する」と主張。
しかしそれはあまりにも無駄がある愚行ではないかというのが質問者の考えで

再婚が愚行かどうかの判断はここでは置いておきます。
離婚のあとすぐに同一人物と再婚することは可能かという、
法的扱いの理解について見てみたいと思います。

 
元の質問スレッドのベストアンサーや、
記事を書いたかたは、女性にだけ再婚禁止期間があるから、
離婚してすぐに再婚は法的にできないと思っています。

まず、一旦籍を抜いてすぐ再婚、これは180日(現在100日に改正の
法案が提出されていたと思いますがまだ施行されていないはず)
間を空けないとダメだったと記憶しています。
現在は民法が改正され、女性に限り離婚後100日の間は
再婚できないことになっている
(子供の父親を特定する際の混乱を避けるため)。

女性に限って一定期間再婚を禁止することの是非はともかく、
質問者の夫の「仕切り直し」は法律の壁に阻まれそうだ。


同一人物との再婚の場合は、再婚禁止期間は適用されないです。
よって離婚した次の日から再婚することができます。
再婚禁止期間は父性の推定のためなので、
同一人物であれば、競合が起きないからです。

それゆえ選択的夫婦別姓が認められないことに
抗議することをかねて、その都度戸籍性を変更する、
「ペーパー離再婚」が法的に可能になるということです。

「再婚禁止期間(待婚期間)」

ただし,次のような場合には,例外的に,再婚は禁止されません。

・前婚解消の前から懐胎していた子を出産した後に再婚する場合
・夫の生死が3年以上不明との理由で離婚判決があった後に再婚する場合
・夫の失踪宣告により婚姻が解消した後に再婚する場合
・前婚の夫と再婚する場合
・女性が受胎能力のない年齢に達している場合
・離婚後6か月を経過しない女性が離婚後優生保護法に基づく
 優生手術をした旨の医師の証明書を添えて,再婚の届出がなされた場合

再婚禁止が適用されない例外として
上から4番目に「前婚の夫と再婚する場合」があります。

同一人物との再婚に、再婚禁止期間が適用されないこと、
案外ご存知ないかたは多そうです。
同じ相手ともう一度結婚するなんて、
あまり想定されないことなので、無理もないのかもしれないです。



付記:

2015年12月の違憲判決を受けた、再婚禁止期間を
100日に短縮する民法改正は、2016年6月1日に成立し、
6月7日から施行されています。

「再婚禁止期間短縮・法案成立」

「教えて!goo」の質問があった、2016年8月8日の時点では、
すでに100日に短縮されているということです。


posted by たんぽぽ at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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