2017年01月22日

フランスの保育園事情

メインブログの1月21日エントリで見てきた、
フランスで出生率が上昇した原因についての記事には、
フランスと日本の保育園の事情の差に少し触れています。

「おむつは不要、手ぶらで登園。少子化を克服したフランスの保育園事情とは」
(はてなブックマーク)

 
フランスの保育園は、保護者にかかる負担が
日本と比べると問題なく少ないという特徴があります。

連絡帳も運動会もなし。
おむつやタオル、シーツ類は園から支給されたものを使い、
汚れ物は園で洗濯してくれる。登園時は手ぶらでOK。
保護者に対して最低限のことしか求めない。
これがフランスの保育園の「普通」だという。

毎日、大きな通園バッグを持ち帰り、連絡帳に記入し、
大量の汚れ物を洗い、翌朝には新たなタオル類や
おむつを持たせて登園させている
日本の保護者からすれば、にわかには信じられない実情だ。

保育士の環境もフランスは日本とぜんぜん違っていて、
長時間労働につながるような仕事はないです。

日本では保育士の長時間労働も問題になっていますが、
その要因のひとつである書類仕事や手書きの連絡帳、
毎月の行事なども、フランスには一切ない。
保育士さんたちの働きぶりは素晴らしいことですが、
それが長時間労働に繋がっているのなら、なにかを見直さないと、
保育士をやりたい人は増えないでしょう。

保育士業界の慣習で、行事の準備など子供が帰った後の業務は、
“自主的にやっている”ことだから勤務時間ではない、
サービス残業のようなものとされているんですね。

フランスの保護者や保育士は、日本の保護者や保育士と
比べてずっと負担が少ないということです。


これらはすでに見てきたように、
フランスでは「子育てには負担がかかる」という現実を受け入れ、
子どもを持つことによる負担ができるかぎり減るよう、
政府が施策を導入してきたことによります。

「フランスの出生率上昇の理由」
「フランスの出生率上昇の理由(2)」
「日本の少子化対策のスタンス」

子どもを持ちやすい社会というのは、問題になりやすい
待機児童の数や保育所の敷地面積以外のことでも、
行き届いているということなのでしょう。

日本では「保育なんてくだらないオンナコドモのこと」、
「子どもの福祉のために、女性を犠牲にする」という
発想が残っているので、保護者や保育士にとって、
ずっと劣悪な環境になるのだろうと思います。


フランスでは企業内の保育所が認められていないです。
企業内保育所は職場に併設されるので、
父親と母親のうち保育所のある職場に勤めているほうが、
いつも送り迎えをすることになります。

そしてそれは多くの場合母親です。
子育てが女性だけのものとなって、男性が関わる機会が
減ることになるので、男女雇用均等の観点から、
企業内保育所を認めないということです。

髙崎:そういえば、フランスでは男女雇用均等の観点から
企業内保育所がダメなんですよ。

白河:なぜですか?

髙崎:企業内保育所ってお父さんかお母さんの働き口のそばにあるでしょう?
 「どっちに入れますか?」となったら……。

白河:ああ、なるほど。

髙崎:そう、大抵がお母さんなんですよ。
「送り迎えは誰が?」となったらどうしてもお母さん側になる。
どちらかの性に育児の負担が偏ってしまうから、企業内保育所はバツなんです。

日本ではこのレベルに達するには、まだまだ時間がかかりそうです。
保育所の数の不足を補う必要があるし、
都市部では新しく保育所を建てる余裕がないので、
そのためには企業内に併設する必要もあるからです。


posted by たんぽぽ at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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