2017年01月09日

中年男性の結婚に対する楽観

メインブログの12月30日エントリで、
10-20歳も年下の若い女性と結婚できると思っている、
もしくはしたいと思っている、30-40代男性のお話をしました。

「30~40代男の「若い子との結婚」が無謀なワケ」
(はてなブックマーク)

彼らそのように思うのは、
独身男性たちは結婚に関して、「女の30~40代はキツイけど、
男の30~40代はまだ大丈夫」という楽観視をしがちですが
という意識によります。

 
このような、とくに女性に対して差別的とも言える意識は、
どこから来るのかと思うところです。

女性に対する意識については、簡単だと思います。
自分が「若い女の子と結婚したい」と思っているので、
年かさの女性は結婚相手に選ばれにくいと思っている、
ということだろうと思います。
自分の願望がそうだからということの反映です。


男性すなわち自分自身に対する楽観はなぜかと思います。
女性にも選ぶ権利はあることや、
女性も自分よりずっと年上の「おじさん」より、
同世代の若い男性のほうがいいと思っている可能性については、
あまり考えがおよばないみたいです。

自分が若いころ結婚できなかったのだから、
歳をとったいま、結婚はもっと難しくなっている
ということも、あまり考えないみたいです。

最初のコラムでは、人口のジェンダー差を示して
つまり、「男性のほうが人口も独身者の割合も高い」
「選べる立場にあるのは女性側」ということ。
ということを断っています。
人数だけで言えば「選ぶ立場にあるのは女性」というのは、
男性はなかなか思いがおよばないことであり、
あえて強調する必要があることなのでしょう。


30-40代の男性が若い女性と結婚したいと思ったり、
「女の30~40代はキツイけど、男の30~40代はまだ大丈夫」と
根拠なく楽観的になるのは、例によって男性の性衝動の
生物学的条件から理解することができそうです。

「性衝動の生物学的条件」

30-40代の男性が「若い女の子と結婚したい」と考えるのは、
男性の性衝動の生物学的条件のA.に合致しています。

「愛とセックスの関係 ~男女の違い~」
A. 男性の性衝動は、能動的、攻略的なものであり、
女性の子どもを産む育てる能力(fertility:ファーティリティ、妊孕性)に
ついて無意識のうちになされる評価によって湧き起こる

B. ファーティリティの現在からの積分である
フィカンディティ(ficundity:フィカンディティ、
これからどのくらい子供を産めそうか)という観点

若い女性と結婚したいというのは、かかる生物学的条件に正直であり、
その意味で「自然なこと」だということです。
(そして女性にも生物学的条件があることが念頭にないのも、
このタイプの男性にありがちなだと思います。)


男性は性的接触によって失なうものが少なく、
また性的接触が多いほうが繁殖率が高まるので、
恋愛や結婚に関してはポジティビティ・バイアスがかかりがちです。
これは女性からの自分に対する好意を過大評価し、
嫌悪を過小評価するということです。

男性は「自分は女性から好意を持たれている」と、
根拠なしに思い込む自信過剰になりやすいということです。
「男は30-40代になってもまだまだだいじょうぶ」と、
男性が楽観的になれるのは、生物学的条件にもとづいた
ポジティビティ・バイアスに即していることになります。

また「女性こそ選ぶ立場にある」とか、
「女性も年上の『おじさん』より、同世代の若い男性がいい」
といった悲観的なことを考えないのも、
生物学的基盤によるポジティビティ・バイアスと言えます。


http://taraxacum.seesaa.net/article/440614598.html#comment
ヒトは状況認識において、一般にネガティビティ・バイアス
(負の情報価が正の情報価より高い)による
損失回避性が働きやすいですが、男性の生殖に関する認識は、
これとはほぼ逆の、自信過剰バイアス、
ポジティビティ・バイアスが働きやすいとされています。

例えば、女性が誰に対しても行う礼儀正しい振る舞いでもてなしたのに対し、
男性側は自分に対する特別な好意によるものと受け止める
(他者から見たら根拠なき自信過剰に映る)、
女性の自分に対する好意的反応を過大評価し、嫌悪的反応を過小評価しがちです
(正の情報価の方が負の情報価より高い)。

これは、自信過剰バイアスやポジティビティ・バイアスが
かかることによって、投資が無駄になってしまうリスクをとって
女性への求愛行動にチャレンジする動機を高めます。

男性にとって性交によるリスクが女性と比べてごく小さいため、
淘汰圧がそれなりに高い状況では、
これらのバイアスがかかることが遺伝子継承可能性の上で
有利に働いたからだと進化心理学では説明されます。

男性が一般に、女性の性的苦痛を過小評価しやすい
少なからぬ要因は、この認知バイアスによるものだと言えます。

(ritiarno at 2016年09月24日 01:22)



posted by たんぽぽ at 19:08| Comment(4) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私の配偶者は「俺が40半ばで結婚出来たのは自分の年齢考えて若い子など狙わずに相手になーんも条件つけなかったからかもな」
聞きように寄っては私に大変失礼な事を言っています(笑)
確かに男の40代の婚活は厳しく、それでも若い子を追いかけてる人は苦戦してますね。
Posted by わんわん at 2017年01月09日 20:31
わんわんさま、こちらにコメントありがとうございます。
こちらのブログは、今年最初のコメントですね。
(無効のコメントはすでにたくさんあったけれど。)

>「俺が40半ばで結婚出来たのは自分の年齢考えて
>若い子など狙わずに相手になーんも条件つけなかったからかもな」

それは戦略的に正しかったようですね。

>聞きように寄っては私に大変失礼な事を言っています(笑)

結婚した相手にとっては、複雑な気持ちになりますね(笑)


>確かに男の40代の婚活は厳しく、それでも若い子を追いかけてる人は苦戦してますね

婚活支援のかたは、変な高望みや、若い子への固執を
やめさせるところから、始める必要があるのでしょうね。
Posted by たんぽぽ at 2017年01月09日 23:41
>婚活支援のかたは、変な高望みや、若い子への固執を
やめさせるところから、始める必要があるのでしょうね。

 ははは(^^ゞ実際、結婚相談所の相談員(仲人さんのような人)はまずそこから説得するようですよ。

30-40代の男性が20代の女性を望むのは言い訳としては「出産」があるようです。確かに40代どころか60代で子どもを作った男性の例はあるし、その場合、相手はすごく若い女性だったりします。でも、そういうのって有名な俳優とか歌舞伎役者とか、金も地位も名声も男性的魅力もある男じゃないですかあ。しかも、子供は産んで終わりじゃないですからね、大学卒業までの教育費とか考えてる?と聞きたいんですが。

 もしかしたら、若い女性を望む中年男性って言うのは精神的に成熟してない人も多いのかも知れませんね。年はアラフォーでも内面の感覚、特に恋愛性愛に関しては、20代かもしくは10代そのままの感覚の人すらいるのかも…と思ったりもします。
Posted by イカフライ at 2017年01月10日 23:54
イカフライさま、
こちらにコメントありがとうございます。

>結婚相談所の相談員(仲人さんのような人)はまずそこから説得するようですよ。

あらあら、やはりそうなのですね。

エントリでリンクしたコラムを書いたかたも、
「希望のハードルを下げろ」とアドバイスすると
言っていますしね。


>30-40代の男性が20代の女性を望むのは言い訳としては「出産」があるようです

男性も高齢になると子どもを作ることは厳しくなる
ということが、理解されていないものを感じます。
「出産=女性だけの問題」という意識があるのでしょう。

>そういうのって有名な俳優とか歌舞伎役者とか、
>金も地位も名声も男性的魅力もある男じゃないですかあ

10-20歳も年下の女性と結婚できる男性は、
年齢を埋め合わせるだけのものがあるのですよね。
(これもコラムでも書いていることだけど。)

>子供は産んで終わりじゃないですからね、大学卒業までの教育費とか考えてる?と

「産む」だけが意識されて、そのあとの「育てる」が
意識にないのも、ある意味典型的かもしれないです。

子どもが大学を出たときの自分の年齢とか、
どう考えているのかと思います。
40代で結婚したら、子どもが大学を出るころには、
60を過ぎて定年退職しているころだと思います。


>若い女性を望む中年男性って言うのは
>精神的に成熟してない人も多いのかも知れませんね

自分のこと中心に考えていて、
あまり相手の女性のことを考えていない、
という印象が、わたしにはありますよ。
Posted by たんぽぽ at 2017年01月11日 22:19
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