2017年01月08日

あまりに痛い反知性主義

1月3日に削除した「ヒラリー」のコメントは、
ほかにもこんなすさまじいものがあります。(ちょっと引いた。)

http://lacrima09.web.fc2.com/figs2/comment20170103-2.html

あなたみたいにデータや記事を示し評論家みたいな
無機質な言葉をあげつらうのではなく自分の言葉で書いているし。
だそうです。
事実と根拠にもとづく実証主義の否定、そして反知性主義です。

 
「ヒラリー」のように適切な知識がろくにない人が、
事実や根拠にもとづかずに「自分の言葉で書い」たところで、
とんちんかんで的外れなしろものになるのが相場です。

具体的には、労働1時間あたりのデータなのに、
「失業率が低い=生産性が低くなる」とか、
「フェミニストが別姓にこだわるのは、
英語表現の影響もある」といったもの言いに現れています。

「生産性と失業率との関係?」
「非改姓結婚を理解しない人」

それこそ「ぼくのかんがえたさいきょうのなんとか」なんて、
揶揄の対象になるのがオチだと思います。
こんなくだらない言説がネットにばらまかれたところで、
無駄にネットのリテラシーが下がるだけでしょう。


とんちんかんでくだらないだけならまだましです。
「リアルの自分を見たら好きになる」なんて
セクハラまがいになったり、「叩いてよいタイプの弱者」なんて、
暴力的、攻撃的になることもあるから、危険でさえあります。
まさに「思いて学ばざればすなわちあやうし」です。

「不気味なナルシシズム」
「叩いてよいタイプの弱者」

自分のことばで書いて含蓄があることが言えるのは、
知識があるかたが、事実と根拠にもとづいた主張をするときです。
そんなことができるのは、専門家やそれに準じた
知識や力量の持ち主だと思います。


ろくに知識もなく、事実や根拠にもとづかずに、
独断や偏見を吐き散らすだけなのを、
「自分のことばで書いていてエラい」と悦にいる人というのは、
ネットの黎明期に多かったように思います。

いまでもこのような反知性主義者はいることはいるようです。
「ヒラリー」がそういう厨二病をこじらせたような
「痛すぎる人」だとは、さすがに思わなかったです。



付記1:

「自分でも多くの人の参考になるようなこと
書いてたじゃないかと改めた感じましたね」なんて、
「ヒラリー」は自画自賛していて、輪をかけて「痛い」です。



付記2:

最後のほうの「知識と知識量は別とも言えるし」は、
なにが言いたいのかよくわからないです。

データや記事をたくさん知っているより、
「自分のことば」で語れる自分のほうがエラいという
自己認識から察するに、おそらく「ヒラリー」は、
専門家に準じた力量が自分にはあるので、「自分のことば」で
含蓄のあることが言えると、うぬぼれているというだと思います。

反知性的な人にかぎって、自分は選良だと思いたがるというのは、
よくあることとはいえ、さらに輪をかけて「痛い」です。


posted by たんぽぽ at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ウェブサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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