「政治分野における男女共同参画推進法案」を、
12月9日に自民党が了承、法案提出していました。
「女性議員の増加促進法案、自民が了承」
これは意外です。
もちろん法案提出はしたほうがいいに決まっているので、
これはこれでこのましいことです。
自民党は9日の総務会で、国や地方議会の女性議員の増加を促す
「政治分野の男女共同参画推進法案」を了承した。
国政選挙や地方選挙などの候補者数について
「男女ができる限り均等となることを目指す」と明記し、
政党に努力義務を定めている。
公明党、日本維新の会と同日、共同提出した。
同法案は国や地方選挙において議席や候補者の一定数を
女性に割り振る「クオータ制」導入に向けた基本法という位置づけだ。
反対論の強い保守系議員に配慮し、
クオータ制の導入を義務付けず強制力のない理念法にとどめた。
自民党は11月16日に開いた女性活躍推進本部などの
合同会議で男女共同参画推進法案を議論したが、
出席者から異論が相次いだため了承を持ち越した。
民進党など野党は「できる限り同数をめざす」とした
同じ趣旨の法案を先の通常国会に提出している。
自民党は民進党など野党との調整を経て今国会での成立をめざす。
ただ、同法案を扱う参院内閣委員会はカジノを中心とした
統合型リゾート(IR)を推進する法案(カジノ法案)を
審議しており日程が窮屈なため、成立は見通せない。
法案の内容は、これまでにお話しているように、
候補者ができる限り男女同数になることを
目指すという理念を掲げる推進法案です。
強制力のない法案というのは物足りなくて残念ではあります。
少し前までは、この法案に対する自民党のお歴々の
反発ぶりが猛烈だったのでした。
この様子だと法案提出はとても無理だろうと思っていました。
彼ら反対派をどうやって納得させたのかと思います。
「女性議員増法案提出できず」
「政治男女均等法案・自民反発」
日経の記事にある11月16日に開いた合同会議とは、
「有能なら自力で這い上がる」発言が出たり、
西田昌司が「女性の社会進出で、社会全体が豊かに
なっているとは思えない」と言ってのけた、あの会議です。
「西田昌司の反フェミ認識」
女性議員の増加促進法案は、提出はしましたが、
カジノ法案の審議で日程が埋まっていて、
審議、成立にはいたっていないと、日経の記事にはあります。
来年の通常国会に持ち越されるのでしょう。
そのとき審議されるかどうかだと思います。
付記:
野党からの法案提出の記事。
通常国会のときに提出している。
「クオータ制導入関連法案を衆院に提出 - 民進党」
「政治分野の男女共同参画推進/4野党が法案共同提出」