2016年09月24日

子どもの貧困率と所得格差

メインブログの8月11日エントリで、
子どものいる世帯の所得格差についての
ユニセフ・イノチェンティ報告書を見てみました。
中位(中央値)の所得と、下位10%の所得を比較して
格差がどれだけあるかを見たものです。

「ユニセフ 『イノチェンティ・レポートカード13』」

この報告書に所得格差と子どもの貧困率についての
相関を示した図と表があるので、見てみたいと思います。

 
横軸に相対的所得ギャップ、縦軸に子どもの貧困率です。
所得ギャップが大きいほど、中位に比べて下位の所得が低水準です。
(なぜか左に行くほどギャップ大に描いている。)

相対的所得ギャップと子どもの貧困率

所得ギャップと子どもの貧困率の相関はあきらかです。
所得は家庭の経済事情そのものですから、
貧困率との相関が高いのは当然とは言えます。


各国の具体的な数値は以下の表です。
所得ギャップが小さい順(中位に比べて下位の所得が高水準)に
並べてあり、右側に子どもの貧困率が示してあります。

所得の格差(1/2)
所得の格差(2/2)

格差が縮小するケースも、拡大するケースも、
経済発展している場合と、経済が後退している場合の
ふたつのパターンがそれぞれについてあります。

経済の発展、後退のいずれの場合にもかかわらず、
格差が大きければ子どもの貧困率が高くなり
ひとつの相関図に乗ることに言及しておきます。
相対的貧困率なので、これも当然とは言えますが。


格差縮小

1. 経済発展
2. 経済後退

gap-smaller


格差拡大

4. 経済発展
5. 経済後退

gap-larger


posted by たんぽぽ at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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