子どものいる世帯の所得格差についての
ユニセフ・イノチェンティ報告書を見てみました。
中位(中央値)の所得と、下位10%の所得を比較して
格差がどれだけあるかを見たものです。
「ユニセフ 『イノチェンティ・レポートカード13』」
この報告書に所得格差と子どもの貧困率についての
相関を示した図と表があるので、見てみたいと思います。
横軸に相対的所得ギャップ、縦軸に子どもの貧困率です。
所得ギャップが大きいほど、中位に比べて下位の所得が低水準です。
(なぜか左に行くほどギャップ大に描いている。)

所得ギャップと子どもの貧困率の相関はあきらかです。
所得は家庭の経済事情そのものですから、
貧困率との相関が高いのは当然とは言えます。
各国の具体的な数値は以下の表です。
所得ギャップが小さい順(中位に比べて下位の所得が高水準)に
並べてあり、右側に子どもの貧困率が示してあります。


格差が縮小するケースも、拡大するケースも、
経済発展している場合と、経済が後退している場合の
ふたつのパターンがそれぞれについてあります。
経済の発展、後退のいずれの場合にもかかわらず、
格差が大きければ子どもの貧困率が高くなり
ひとつの相関図に乗ることに言及しておきます。
相対的貧困率なので、これも当然とは言えますが。
格差縮小
1. 経済発展
2. 経済後退

格差拡大
4. 経済発展
5. 経済後退
