資料は総務省の『就業構造基本調査』(2012年)です。
女性は,家庭生活と正社員勤務の両立が難しい。男性は正社員でないと,結婚は難しいってことさね。 pic.twitter.com/HhHE3Ul2qu
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2016年8月18日
男性の正規社員は「未婚<既婚」、女性の正規社員は
「既婚<未婚」となっていることがあからさまです。
男性は正規雇用でないとなかなか結婚できないこと、
女性は結婚すると、仕事との両立が難しくなることの反映でしょう。
「子を持つと仕事をやめる」
「出産でパートに回される」
未婚者のジェンダー差は5-10ポイント程度ですが、
既婚者になると男性は女性より50ポイント以上も
正社員の割合が高くなるというのがきわだっています。
メインブログの8月8日エントリで、
日本はジェンダーやマリッジステートと雇用形態との
結びつきがとくに強いことをお話したのでした。
それをはっきり裏付ける図となっています。
「非正規雇用の待遇 性別と働き方にジェンダーバイアス」
性別と働き方の関連性が日本は特に強いことを、
岩上真珠氏の論文は海外との比較によって明らかにしている。
韓国やイタリアは性別規範の強い国として有名だが、
これらと比べても日本は性別と雇用形態の結びつきが強い。
男性は未婚、女性は既婚に非正規雇用が多いといったように
婚姻と雇用形態の結びつきも強い。
関連する図。
正規・非正規の別と未婚率との関係。
男性の未婚率は「正規<非正規」、女性の未婚率は「正規>非正規」で、
同様の結果を示しています。
「就労形態と未婚率の関係」
正規・非正規別の未婚率年齢曲線。男性は非正規の未婚率が高い。私の年齢層(30代後半)では,40ポイント近くもの差がある。一方,女性はその反対。正社員のほうが未婚率が高いのですな。こういうジェンダー差がみられる社会って,他にあるんか。 pic.twitter.com/f5hAmd2MtW
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2014年1月13日
ジェンダー別、正規・非正規雇用の数。
未婚、既婚でわけると、ジェンダー差はもっと顕著になるのでしょう。
「男女別正規・非正規雇用の数」
2014年11月の雇用労働者の組成図。正方形の面積による表現。 pic.twitter.com/B5LBD8a2Is
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2014年12月28日