2016年09月03日

ジェンダー別の正社員の割合

男性と女性の年齢階層別の正社員の割合です。
資料は総務省の『就業構造基本調査』(2012年)です。



男性の正規社員は「未婚<既婚」、女性の正規社員は
「既婚<未婚」となっていることがあからさまです。
男性は正規雇用でないとなかなか結婚できないこと、
女性は結婚すると、仕事との両立が難しくなることの反映でしょう。

「子を持つと仕事をやめる」
「出産でパートに回される」

未婚者のジェンダー差は5-10ポイント程度ですが、
既婚者になると男性は女性より50ポイント以上も
正社員の割合が高くなるというのがきわだっています。

メインブログの8月8日エントリで、
日本はジェンダーやマリッジステートと雇用形態との
結びつきがとくに強いことをお話したのでした。
それをはっきり裏付ける図となっています。

「非正規雇用の待遇 性別と働き方にジェンダーバイアス」
性別と働き方の関連性が日本は特に強いことを、
岩上真珠氏の論文は海外との比較によって明らかにしている。
韓国やイタリアは性別規範の強い国として有名だが、
これらと比べても日本は性別と雇用形態の結びつきが強い。
男性は未婚、女性は既婚に非正規雇用が多いといったように
婚姻と雇用形態の結びつきも強い。


関連する図。

正規・非正規の別と未婚率との関係。
男性の未婚率は「正規<非正規」、女性の未婚率は「正規>非正規」で、
同様の結果を示しています。

「就労形態と未婚率の関係」



ジェンダー別、正規・非正規雇用の数。
未婚、既婚でわけると、ジェンダー差はもっと顕著になるのでしょう。

「男女別正規・非正規雇用の数」


posted by たんぽぽ at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック