改憲4党で合計3分の2の議席を超えそうだというので、
それを小沢一郎や生活の党のせいにしているかたがいたのですよ。
「改憲4党(3党)がギリギリで参院の3分の2を突破の見込み」
愛媛で取りこぼした分が痛かったとも言えるんだが、
それよりも何よりも社民と生活と怒りで統一名簿を
実現できなかったために損した1議席(統一名簿が組めた場合に
見込めた2議席マイナス社民党比例=福島瑞穂=の1議席)が
致命傷になったってことになるんじゃないか?
改憲勢力の3分の2達成が、立憲4党の取りこぼし1議席のせい
というのなら、ほかに原因はいくらでもあることになるでしょう。
「ああすれば議席が取れたのに」というところはいくつもあります。
このかた自身、愛媛の取りこぼしを指摘しています。
愛媛やほかの惜敗した選挙区のせいにはしないで、
(「人殺し予算」発言は議席を取りこぼす
原因になったとは思わなかったですか?)
小沢一朗のせいにするというのは、小沢一朗を悪者にしたいための、
恣意的な責任の押し付けと言わざるをえないです。
比例の最後の議席は、なんと生活の党が取ります。
これでからくも改憲勢力は3分の2に1議席足りないことになります。
最初のエントリのかたは、次のエントリでそれに触れていて、
小沢一郎の責任についての言及を撤回したのはよかったと思います。
「比例の最後の議席は生活。悪運強く実質3議席を獲得」
しかも、これで「社民と統一名簿を作らなかったから」
云々の私の批判は意味を失ってしまった。
なぜなら、統一名簿を組んでいたところで、
最大2議席しか得られなかったことは明白だからだ。
小沢の責任を云々した前言は取り消さざるを得ないか。
まあしゃあない。
それでも改憲勢力が3分の2の議席に届かなかったことより
生活の党が議席を取った「悪運強さ」が問題になるというのは
どういう感覚なのかと思います。
このかたは改憲阻止よりも小沢失脚のほうが重要なのかと思います。
さきのエントリのかたは、そもそもこういう認識です。
なにかにつけて小沢一郎を叩くのも、いまに始まったことではないです。
都合の悪いことはなんでも小沢一郎のせいにするという
思考が染み付いて、それに疑問を感じなくなっているのでしょう。
小沢ってどうしても信用できないんだよな。
そもそも日本の政治が今のようになってしまったA級戦犯、それが小沢だろ。
日本の政治がいまのようになったのが、
すべて小沢一郎のせいということに、わたしは疑問があるし、
その前にいまの日本の政治はむかしよりひどくなった
という認識にも、わたしは疑問があるのですが、
このあたりはここでは置いておくことにします。