2016年07月12日

日本会議・ミソジニーの本質(3)

7月4日エントリ7月7日エントリの続き。

日本会議が力を持つようになったのは
「オンナコドモのことはくだらない」と思って
放置してきた一般社会の責任でもあるのでした。

「菅野完さんの、日本会議がやってきたことは『女子供は黙ってろ』運動だ」
(はてなブックマーク)

かかる一般社会の姿勢を示す一例として次のツイートがあります。


慰安婦問題については、史実派は人権問題ととらえ、
否定派はナショナリズムの問題ととらえることは、
ときどき言われることだと思います。
このような認識の違いが起きる原因はいくつかあるでしょうが、
上述のような慰安婦問題を女性の人権問題として扱わない
メディアの書きかたもそのひとつではないかと思います。

ちゃんとした著作で慰安婦問題を勉強したかたは、
適切な理解をするので当然「史実派」になります。
そうした著作は慰安婦問題を女性の人権問題として扱うので、
読者も慰安婦問題を人権問題と考えることになります。


もともと慰安婦問題には関心がなかったけれど、
最近の排外・国粋主義的風潮の中で、にわかに慰安婦問題に
関心を持った人も否定派の中には多いだろうと思います。
そのような人は、ちゃんとした著作を読まず、
マスコミ報道やネットの断片的な情報から
慰安婦問題に入っていくことが多いと思います。

そうした彼らの目につくマスコミ報道は、女性の人権という視点に立たず、
ナショナリズムの対立問題として書いているものです。
かくして「慰安婦問題とはナショナリズムの問題」と、
彼らは認識するようになるということです。

最近にわかに慰安婦問題に関心を持った人というのは、
否定派というほど歪んでいなくても、
一般の人の中にも結構いるのではないかと思います。
「慰安婦問題はナショナリズムの問題」という認識が、
一般のあいだで漠然と広まっていることが考えられます。


関連エントリ:

「日本会議・ミソジニーの本質」



posted by たんぽぽ at 23:45| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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