「オンナコドモは黙っていろ」であることをお話ししました。
「菅野完さんの、日本会議がやってきたことは『女子供は黙ってろ』運動だ」
(はてなブックマーク)
さらに大事なこととして、メディアや一般社会も
「オンナコドモのことはくだらない」と思って、
日本会議を放置してきたという問題があります。
これが日本会議が強大化した原因のひとつだからです。
外国ではミソジニーやマチズモに対して、
「オンナコドモのことだからくだらない」なんて思わないで、
メディアや識者は批判をするのではないかと想像します。
(日本よりはずっと批判すると思います。)
こう思ったのは「日本会議の本質はおっさんのミソジニー」
と言われて、外国メディアの記者はわりとすぐ理解するけれど、
日本の中高年男性の記者は最後まで理解しないからです。
ここまで話すると、女性記者と30代以下の記者と外国メディアの記者は本当に見事なまでに、「あああ!!目からうろこが落ちた!」という顔をされる。しかし、おっさん記者は全然気づかない。だから更に重ねる。
— 菅野完 (@noiehoie) 2016年7月1日
フランスでは家族政策はつねに重視されると言いますから、
「オンナコドモのこと」を「くだらない」と
一般社会が考えない国が存在することは確かでしょう。
「フランスの家族政策」
「フランスの家族政策(2)」
欧米の民主主義国では批判されるジェンダー差別を、
日本では「オンナコドモのことだからくだらない」と思って
ろくに批判しないでいることになりそうです。
差別に対するかかる姿勢の違いが、ジェンダーギャップ指数に
代表される、日本のジェンダー分野における孤立的立ち遅れを
作り出す原因のひとつだろうと思います。
「男女平等指数2015年」
「日本だけ特異的な...」
(違いの本質は「差別を批判する人がいるか」であって
「差別する人がいるか」ではないということだと思います。
「差別する人」は日本でも欧米の民主主義国でも、どこにでもいるでしょう。)
関連エントリ:
「日本会議・ミソジニーの本質」