2016年06月30日

日弁連・民法改正の院内集会(2)

5月19日に行なわれた日本弁護士連合会(日弁連)主催の
民法改正を求める院内集会は、mネットなどが主催する
いつもの院内集会ではあまりでてこない内容もあったのでした。

「夫婦同氏の強制及び再婚禁止期間に関する民法改正を求める院内集会」

「枝野幹事長「当たり前のことが当たり前のように通るように頑張る」
夫婦同氏の強制及び再婚禁止期間に関する民法改正を求める院内集会」

「憲法改正の論点は9条だけじゃない 結婚や男女平等のあり方にも影響?」



議員のコメントは、民法改正を望む人たちの声や、
これまで実現しなかった経緯、そして実現に向けての抱負といった、
いつも取り上げられる話題について触れています。

「日弁連・民法改正の院内集会」

ほかに自民党の憲法草案によって、憲法24条が改正された場合の
懸念についてのお話があって、これがいままでの院内集会で、
あまり出てこなかった内容だと思います。

「憲法24条と望まない結婚」
「日本会議・家族保護条項」

安倍政権による憲法改正の危機や、日本会議に対する注目が
高まっていることから、右翼イデオロギー批判や
慰安婦問題などに関心があって、ふだんは民法改正に
関心がないであろう人たちが招かれたということです。

主催が日弁連なので、現状の同姓強制の不便を解決したいとか、
具体的にどう実現するかという関心のかただけでなく、
イデオロギー関連の分野に関心があるかたからも
呼んだということなのでしょう。


民法改正や選択的夫婦別姓問題が、こうした右翼イデオロギーや
家族イデオロギーの文脈で関心を持たれるようになったことを、
どのように考えるかということがあると思います。

自民党改憲草案の実現の危機が背景にあることを考えれば、
それだけ民法改正は追い詰められたということだと思います。
あまり喜ばしい状況とは言えないでしょう。


日本会議を始めとする右翼団体は、選択的夫婦別姓の実現阻止を
重要課題と考え、組織力を動員して強力な圧力をかけてきたのでした。
その意味では、実用的な観点から民法改正を実現したい
というかたたちも、もっと関心を持ってよいというか、
もっと問題視してよいことだと思います。

00年代はじめに、ネットの選択的夫婦別姓の市民団体に代表される、
「反対派を批判することは不寛容だ」という意識が
作られたことが、いまだに尾を引いているのか、
あえて関心を持たないようにしているところも
あるのではないかという気がしています。

この市民団体は「自分たちが心を込めてお願いすれば
必ず理解される、だから反対派の批判は時間と労力の無駄」という
カチカンも作ったので、民法改正に関心のある人を
右翼批判から遠ざける意味で、さらに悪影響だったと思います。

日本会議などの右翼団体は、表に目立たないように
活動していることや、反対派の主張は「こんなのだれもまともに
取り合わないだろう」と思われがちなものも多いので、
右翼批判の軽視はネットの市民団体のせいばかりとは言わないですが。


右翼イデオロギー批判に関心がある人たちからのアプローチ
という意味では、こんなのもあります。
『週刊金曜日』5月27日号が、日弁連主催の院内集会を記事にしています。
興味のあるかたはご覧になるとよいでしょう。



関連エントリ:

「憲法24条と望まない結婚」



posted by たんぽぽ at 22:31| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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