女性や他国の男性と比べて格段に不幸感が強い、というお話をしたのでした。
「日本の未婚男性の不幸感(2)」
「未婚男性の「不幸」感が突出して高い日本社会」
このとき日本の男性は結婚に夢を見ていることに触れたのでした。
男性は結婚してもあまり生活に変化がなく、
自分のことだけ考えていられると思われるからです。
それで生い立ちの異なる相手との生活にともなう
苦労をあまり念頭に置かずにいるのでしょう。
かかる「結婚に夢を見る男性」が極端になったのが、
いつぞや話題の「きもくて金のないおっさん」かもしれないです。
相手の女性のことなど「不在」と言ってもいいくらい、
彼らは結婚によって自分が利益を得ることしか考えないからです。
「きもくて金のないおっさん」
彼らは経済力のないことの立場の弱さをまったく意に介さずに
「強者女性は弱者男性を養え」などと言えるくらいです。
結婚によって自分が負担や不利益を被る可能性が
まったく念頭になく、「自分は男だから妻より強い立場でいられる」と
暗黙のうちに思っているということだと思います。
「弱者男性を養わない理由」
経済力の女性が「きもくて金のないおっさん」と結婚しても、
家事労働が期待できないことが考えられます。
家事は自分に任せてだいじょうぶと、根拠を示してアピールする
「きもくて金のないおっさん」はいないようです。
彼らは自分の利益しか考えないので、相手の女性のために
なにかするという発想が出てこないのかもしれないです。
「弱者男性を養わない理由」
彼らは「シングルマザーの支援を止めて、女性を結婚に
依存させるべきだ」なんて差別的なことさえ平気で言えます。
自分の利益のために女性を搾取することを当然視するくらい、
自分のことしか考えていないということでしょう。
「弱者男性とひとり親支援」
それでいて彼らは、自分たちが金を持つことは考えないです。
いくら女性が経済的に無力になっても、
自分に経済力がなければ結婚生活は成り立たないです。
自分の経済力を度外視できるのは、どれだけ結婚に対して
「夢を見ている」のかと思うところです。
「きもくて金のないおっさん」も、不幸感の強い未婚男性のうちです。
彼らは「日本人男性の不幸感」が強くなったきわみとも言えます。
結婚に対してこれくらい自己中心的だから、
都合のいいことばかり夢を見ていられるし、
また「利益の得られない自分」に不幸を感じるのでしょう。
関連エントリ:
「日本の未婚男性の不幸感」
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