自民党の憲法草案の「家族」を取り上げた、
朝日新聞の連載の「下」を見てきたのでした。
「(憲法を考える)自民改憲草案・家族:下 女性の地位向上は個人主義?」
(はてなブックマーク)
「(憲法を考える)自民改憲草案・家族:下 女性の地位向上は個人主義?」(1/2)
「(憲法を考える)自民改憲草案・家族:下 女性の地位向上は個人主義?」(2/2)
記事の最後にこんなことが書いてあります。
「1億総活躍」の号令が響く。
産んで、働き、活躍して、家族の絆も守って。
一つでもできないと「行きすぎた個人主義」と言われてしまうのだろうか。
これを見て、わたしが思い浮かべたのは以下です。
あれもこれもと要求されて、過剰負担になるということです。
しかもおたがいに矛盾する要求もあるから、嫌になってしまいます。
「女性を取り巻く理不尽な環境」
見ていて死にたくなりました。 http://t.co/eB5VWhWnuo pic.twitter.com/v702d3jefi
— NaGiSa_FuJiKI (@NaGiSa_FJ) 2014年2月21日
「女性の生きざまの現実」
国「少子化が深刻な問題です早く子供産んで」
— knguin (@kndox) 2013年5月9日
女「お金かかるよ」
企業「女性は賃金低めだよ」
女「じゃあ安定した人と結婚する」
男「収入で男選ぶなクズ」
女「じゃあ産後も働く」
地域「子供を預ける場所ないよ」
女「それじゃ産めない」
国「女性手帳配るよ」
女「」#女性手帳にNO
自民党のお歴々は、自分たちが信奉する「家族思想信仰」を
維持するために、女性の自由なライフスタイルを制限して、
因習・反動的な家族・ジェンダー観を要求したい
という考えは、相変わらずあるわけです。
そこへ加えて、女性の労働力率を高めないと、
国際的評価も得られないし、少子高齢化が進んで経済水準の維持が
困難になることが最近わかってきたので、
女性の積極的な就労を要求するようにもなってきたのでした。
後者は本来は、個人のライフスタイル選択の自由のためにあります。
自民党のお歴々は、国家や社会のために個人がいるという
思想があるので、「女性活躍」というスローガンは
「お国のため、少子化を防ぐために、女も活躍しなさい」
というメッセージと受け取られやすいし、
実際にそう考えている可能性も高いと思います。
かくして現在の自民党・安倍政権の方針であれば、
旧来の「家族思想信仰」のイデオロギーと、
「お国のため、経済のための女性活躍」の両方という過剰な要求が、
女性になされることになりそうというわけです。
関連エントリ:
「自民改憲草案・女性の地位」
「自民改憲草案・人口政策」