2016年05月25日

女性に対する過剰な要求

メインブログの5月21日エントリ5月22日エントリで、
自民党の憲法草案の「家族」を取り上げた、
朝日新聞の連載の「下」を見てきたのでした。

「(憲法を考える)自民改憲草案・家族:下 女性の地位向上は個人主義?」
(はてなブックマーク)

「(憲法を考える)自民改憲草案・家族:下 女性の地位向上は個人主義?」(1/2)
「(憲法を考える)自民改憲草案・家族:下 女性の地位向上は個人主義?」(2/2)

記事の最後にこんなことが書いてあります。
「1億総活躍」の号令が響く。
産んで、働き、活躍して、家族の絆も守って。
一つでもできないと「行きすぎた個人主義」と言われてしまうのだろうか。

これを見て、わたしが思い浮かべたのは以下です。
あれもこれもと要求されて、過剰負担になるということです。
しかもおたがいに矛盾する要求もあるから、嫌になってしまいます。

「女性を取り巻く理不尽な環境」

「女性の生きざまの現実」


自民党のお歴々は、自分たちが信奉する「家族思想信仰」
維持するために、女性の自由なライフスタイルを制限して、
因習・反動的な家族・ジェンダー観を要求したい
という考えは、相変わらずあるわけです。

そこへ加えて、女性の労働力率を高めないと、
国際的評価も得られないし、少子高齢化が進んで経済水準の維持が
困難になることが最近わかってきたので、
女性の積極的な就労を要求するようにもなってきたのでした。

後者は本来は、個人のライフスタイル選択の自由のためにあります。
自民党のお歴々は、国家や社会のために個人がいるという
思想があるので、「女性活躍」というスローガンは
「お国のため、少子化を防ぐために、女も活躍しなさい」
というメッセージと受け取られやすいし、
実際にそう考えている可能性も高いと思います。

かくして現在の自民党・安倍政権の方針であれば、
旧来の「家族思想信仰」のイデオロギーと、
「お国のため、経済のための女性活躍」の両方という過剰な要求が、
女性になされることになりそうというわけです。



関連エントリ:

「自民改憲草案・女性の地位」
「自民改憲草案・人口政策」


posted by たんぽぽ at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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