2016年05月17日

民法改正法案・野党共同提出

今年も5月12日に、野党共同で民法改正法案が提出されました。

「選択的夫婦別姓の法案提出 民進、共産など4野党」

産経の記事は短いので全文引用します。
民進、共産、社民、生活の4野党は12日、
結婚後も夫婦が別々の姓を名乗れる選択的夫婦別姓制度を
導入するための民法改正案を衆院に共同提出した。
法施行から2年間は、既に結婚している夫婦でも
両者が合意すれば結婚前の姓に戻せる。

子供の姓は出生時に夫婦間で決める。
家庭裁判所に判断を求めることもできる。
女性の再婚禁止期間を現行の6カ月から100日に短縮し、
女性の結婚年齢を男性と同じ「18歳以上」に引き上げることも盛り込んだ。

昨年6月に当時の民主党など野党が同様の法案を参院に提出したが、廃案になった。
女性の再婚禁止期間を100日に短縮する民法改正案は
政府も国会提出し、今国会での成立を目指している。
最高裁が昨年12月、100日を超える禁止期間を
「過剰な制約」として、違憲と判断していた。

与党・自民党は例年通り無視して審議しないでしょう。
彼らの奉じる「家族思想信仰」に真っ向から反するので認められないが、
まともに議論したら絶対にかなわないからです。
いつも格好だけの提出だけで、年中行事のようなものです。


野党による民法改正法案の共同提出という「年中行事」は、
昨年2015年に「復活」したのでした。
民主党は長年公約にしていながら、与党時代に一度も
民放改正法案を提出しなかった「実績」があります。
それゆえ無力な野党になってから法案提出をしたところで、
なにになるのかと思いましたよ。

「民法改正法案6年ぶり提出」


民主党政権に意気込みがあったのは最初だけでした。
あとのほうは、世論の反発や政権内の反対派を恐れて
法案提出なんてぜんぜんできない状態でした。
それでも亀井静香が閣議決定に反対しなければ
状況は違っていたかもしれないという思いはあります。


格好だけでまったく無力な「年中行事」であっても、
法案提出しないよりはしたほうがずっとよいことは確かです。
野党各党がまだ民法改正のことを覚えていて、
姿勢が変わっていなくて一致できることが確認できるだけでも、
ましと言えるのかもしれないです。


2015年は共同提出の参加したのは、
民主、共産、社民と無所属で、維新は入っていなかったのでした。
今年は維新が分裂した残りが、民主と合流して
民進党になって共同提出に参加しているからです。


posted by たんぽぽ at 23:27| Comment(2) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最高裁が昨年投げたボールはどこへいったんでしょうか・・
Posted by 乾紀子 at 2016年05月18日 17:26
乾紀子さま、いらっしゃいませ。
わたしのブログにコメントありがとうございます。

>どこへいったんでしょうか・・

ボールはだれも受け取っていないと思います。
(どこかそのへんに転がっていそうです。)

最高裁も自分の投げたボールが受け取られるとは、
思っていないのではないかと思います。
Posted by たんぽぽ at 2016年05月18日 23:03
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