2016年04月24日

婚活支援パンフレット回収

鳥取県の婚活支援施設のパンフレットが「表現が偏っている」と
抗議を受けて、回収されることになったのでした。
ジェンダーの固定観念をあらわにしていることによります。

「鳥取・婚活支援施設 PRパンフ「女性は元々受け身の性」」
(はてなブックマーク)

「“女性は受け身”鳥取県の婚活パンフ回収へ」

鳥取県が開設した婚活支援施設のPRパンフレットに書かれた
女性へのイメージに「表現が偏っている」と抗議があり、
内容を改訂していたことが分かった。
県内の飲食店などに配布した1万部を回収する。 


これが問題のパンフレットです。

不適切な表現と抗議を受けた改訂前のパンフレット
結婚相手に求める条件

[男性] 男性が女性に求めているものは癒しや安らぎです。
リラックスできる人は男性にとって最も魅力を感じる女性で、
一緒にいて安らげるような女性と結婚したいと考えています。
項目で示すと、料理が上手、子どもが好き、金銭感覚が同じ、
男性をたててくれる、自分を理解してくれる、価値観が同じ、
一緒にいると癒される 等

[女性] 女性は元々受け身の性で男性側から積極的に
愛情表現されたりアプローチをされると次第に相手の事を好きになる
という傾向が男性よりも強いようです。
項目で示すと、子ども好き、家事を手伝ってくれる、
仕事を一生懸命、優しく誠実、嘘をつかない 等


男性が女性に求めるものが「癒し安らぎ」とか「料理が上手」、
「男性をたててくれる」と書いていて、
因習的なジェンダーロールを強調しています。
「女性は元々受け身の性で」というのも、なにを根拠に?と思います。
そうでない女性もたくさんいると思います。

民間の機関でもそうですが、自治体の機関であればなおさら、
因習的なジェンダーロールにしたがった結婚を
即すようなことをしたり、ジェンダーの固定観念を
植え付けることはあってはならないでしょう。

仮にこのような傾向が実際にあったとしても
パンフレットに書くことで、こうした傾向に当てはまらない人の
結婚を不利にすることになりかねないです。
婚活支援としては問題のあることになるでしょう。



抗議を受けて、鳥取県はすぐに問題視して当該箇所を削除し、
すでに配布しているパンフレットは回収を始め、
会議を開いて刊行物の表現には注意するよう指示をしたのはよかったです。

3月上旬に「一方的な偏見ではないか」という抗議が県内の女性からあり、
同月下旬に表現を削除した改訂版を配布し直した。
 
平井伸治知事は13日の定例記者会見で、
「表現には『戦前』という感じがあり、率直に疑問を感じた。
委託先で作られたものだが、県が最終チェックをしなければならず、
反省しないといけない」と陳謝。
同日、県幹部らによる緊急の会議を開き、
刊行物などの表現に注意するよう指示した。


パンフレットは県から委託された先が作ったのでした。
女性が中心になって作っていますが、意外性はないでしょう。
ジェンダーに関して因習・反動的な刊行物を
女性が作ることは、残念ながら珍しくないからです。

県からの委託で一般社団法人「県法人会連合会」(鳥取市)が運営。
パンフレットも今年2月、同会の女性職員が中心になって作製した。 

制作にあたった女性が、かかる因習・反動的な
カチカンを内面化しているとか、そのような内容にしないと
その女性が所属する組織が認可してくれないとか、
世間的なジェンダーの偏見に寄り添ったとか、
理由はいろいろと考えられるでしょう。


posted by たんぽぽ at 22:18| Comment(2) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これ、ね。
婚活パンフって考えるともっとヤバい。一歩間違えれば、ストーカー生産装置になりかねないっすよ。

>女性は元々受け身の性で男性側から積極的に
愛情表現されたりアプローチをされると次第に相手の事を好きになる

 女性経験が乏しく結婚を焦っている男性の中には、これを勘違いしてしまうケースも想定出来ます。
 実際、私の知人で昔お見合いをして断ったら、相手の男性が1人暮らしの知人の部屋の前で待っていて
「どうして断ったんですか~」
と立っていたとか。
 多分、アパートの場所なんか教えてなかったと思うんですよ、どうやって調べたんだか。

 怖くて、その晩は急遽ホテルに泊まって、仲人さんに報告したら、その仲人もひどくて
「そこまで思われているなら、結婚しちゃえば」

 男が強引に押せば、女は転ぶ、みたいな感覚は、当時、80年代でも化石だったんですが、見合いってやっぱ古いんだなあと思ったんです。

 結局、親に話して、急いで引越ししたらしいのですが。
 30年位前の話で、その頃は、まだそんな仲人がいたんですが、イマドキでもこんな感覚が残っているんだなあ、悪いけど、鳥取ってどれだけ遅れてるの?と思いました。
Posted by イカフライ at 2016年04月24日 22:51
こちらにコメントありがとうございます。

>一歩間違えれば、ストーカー生産装置になりかねないっすよ。
>女性経験が乏しく結婚を焦っている男性の中には、
>これを勘違いしてしまうケースも想定出来ます。

その可能性はじゅうぶんありますね。
相手の女性の反応をちゃんと考えないでストーカー化
なんて、さもありなんな展開だと思います。
行政の刊行物に書くのは、なおさらとんでもないですね。

>男が強引に押せば、女は転ぶ、みたいな感覚は、
>当時、80年代でも化石だったんですが、

30年前でも「前時代的」だったのですね。

30年前ならストーカーに対する認識も
それほど浸透していなかったでしょうから、
くだんの仲人の対応も無理もないことなのかもしれないです。


>見合いってやっぱ古いんだなあと思ったんです。

お見合いはもともと「結婚を必要とする」という前提ですよね。
好きあった人ができたから結婚する
(できなければ結婚しない)ということではないのですよね。

お見合いは結婚を目的化している人のためにあると言えるし、
その目的は家の存続のためとか、社会的信用のためとか
だったりでしょうから、前時代的なりがちだと思います。

鳥取だけが遅れているとは、わたしは思わないです。
そういう人はたぶん日本中どこにでもいるだろうと思います。
Posted by たんぽぽ at 2016年04月25日 21:52
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