00年代のジェンダーフリー・バッシングの時代にはやったのですが、
いまでも信奉している人は「反フェミ」の中などに結構いるようです。
この言説の信奉者は、次のような統計を示して、
「スウェーデンの強姦の認知件数は日本の50倍以上」と言って、
あたかも女性にとって危険であるかのように主張します。
「日本と北欧の性犯罪統計比較」
「強姦(rape)の認知件数:人口10万人対」
犯罪統計を読むときの一般的な注意として、
「国どうしで単純に比較してはならない」ことがあります。
同じカテゴリの犯罪でも、国によって法律の規定や
警察、裁判所の姿勢、被害者の訴えやすさの社会環境が異なるからです。
「スウェーデンをディスるコピペに対する疑問」
「UNODCのサイト」でも但し書きがされているとおり、
そもそも国によって犯罪の定義やカウント方法がまったく異なるため、
各国の報告件数をもってして「犯罪率」を比較する
ということはできないという大前提には注意が必要。
こういう数値でわかることは、あくまで「どの国が、どの犯罪を
何件としてカウントしているか」ということであって、
それが即「犯罪事情」を表しているということではないということです。
もしちゃんと「実情」を比較するのであれば、
各国の基準を調べた後、基準をそろえなおした上で
データを再集計しなおしたりする作業が必要不可欠になる。
「スウェーデンは犯罪大国か?」
犯罪統計における一番の問題は統計の比較性の問題である。
具体的には国によって何を犯罪に含むかが異なり、また統計の取り方が異なる。
たとえば強盗殺人を強盗と殺人2件として扱うか、
殺人として扱うかが国によって異なる。
同様にして何時の時点で統計に含むかも異なり、未遂事件の取り扱いや、
最終的に事故として結論付けられたが殺人事件として
警察に訴えが為された事件の取り扱いも異なる。
強姦に関しては、日本と国際基準との隔たりは歴然としています。
日本では強姦は親告罪であること、性器の挿入がないと強姦と認められないこと、
夫婦や親族間の強姦が認められないことなど、
強姦と認められる範囲が、諸外国よりはるかに狭くなっています。
「性犯罪の範囲の広さ」
性行為に同意があったかどうかも、加害者の男性の発言が「尊重」されます。
2014年9月に27歳の男性が中学生の女の子を
強姦する事件がありましたが、「中学生は抵抗を示さなかった」ことにされて、
裁判で男性は無罪となったのでした。
「中学生が男性と別れた後もすぐに助けを求めずに公園で眠り込んだことを指摘。さらに、男性が抵抗を妨げる暴行や脅迫を行ったとも認められないとし、「中学生は強い抵抗を示していない」と判断」
— CHISETAKA (@t_chise) 2014年9月20日
強姦罪に問われた27歳男性に逆転無罪の判決 http://t.co/TIJ4JMgjMZ
日本の警察も性犯罪の取り調べに関して、他国より配慮がないです。
被害者に性的な経歴や過去の関係を訊くというのは、
その内容によっては被害を軽く扱うということでしょう。
こうして性犯罪の被害を警察に届けにくくなったり、
他国では認知される強姦が認知されないこともあるわけです。
「アメリカ国務省に記載されている日本渡航時の注意」
米国市民の報告によると、日本の警察手続はアメリカと比較して
被害者への配慮に欠けるようで、特に家庭内暴力や性暴力、
被害者・加害者とも外国人の場合に顕著である。
被害者支援組織や虐待された女性の避難所は、
大都市にわずかにある程度で、地方ではほとんど利用不可能である。
性犯罪被害の事情聴取ではしばしば婦人警官の同席無しで行われ、
警察は決まって性犯罪被害者に性的な経歴や過去の関係を聴く。
通訳の質はピンきりで、それが米国市民にとっての問題となることがある。
性犯罪に対する司法や法律、警察の国際基準からの立ち遅れが、
日本の強姦発生件数を「少ない」ものにしているということです。
国連の各種委員会は日本に対して、これらの性犯罪に対する
法律を強化するよう勧告を受けてもいます。
日本政府は、強姦罪等の条項の性差別性について繰り返し国連人権条約諸委員会から改善勧告を受けている。下の11ページにまとめあり。
— CHISETAKA (@t_chise) 2014年9月20日
柳本祐加子「『国連・女性に対する暴力立法ハンドブック』 が示すこと」(pdf)http://t.co/FfnZVqkmp7
2009年の女子差別撤廃委員会からの勧告は以下のようです。
http://www2.ohchr.org/english/bodies/cedaw/docs/co/CEDAW.C.JPN.CO.6.pdf
33. The Committee is concerned that, under the Penal Code,
the crime of sexual violence is prosecuted only upon complaintby the victim
and is still considered to be a crime against morality.
The Committee further remains concerned that the penalty
for rape remains low and that incestand marital rape are not defined
explicitly as crimes under the Penal Code.
34. The Committee urges the State party to eliminate in its Penal Code
the requirement of the victim’s complaint in order to prosecute crimes
of sexual violence and to define sexual crimes as crimes involving
violations of women’s rights to bodily security and integrity,
to increase the penalty for rape and to include incest as a specific crime.
33. 女子差別撤廃委員会は、現在の刑法の規定では
被害者からの訴えがないと性暴力が告訴できないこと、
ならびに性暴力が道義的な犯罪とされていることを懸念する。
さらに女性差別撤廃委員会は、レイプに対する刑罰が軽いこと、
また、親族間や夫婦間のレイプが刑法において
依然として犯罪と明記されていないことを懸念する。
34. 女子差別撤廃委員会は、貴締結国に対して、性犯罪の起訴の際、
被害者の訴えをかならずしも必要としないよう刑法を改めることを求める。
さらに性犯罪を、肉体的および精神的な、女性の権利に対する侵害であると
刑法で規定し、またレイプの刑罰を重くすること、
親族間のレイプをはっきりと犯罪として刑法で規定することを求める。
強姦被害を受けたときの、被害者の声の挙げやすさに関しては、
日本は性犯罪の被害者が泣き寝入りをすることが多く、
かなりの数が「暗数化」していることが考えられます。
「日常的な性被害」
2010年1月に行なわれた、小林美佳氏による性犯罪被害者の講演会によると、
自分のところに相談に来た2000人の被害者のうち、
警察に届けているのは20人、裁判になっているのは5人だけです。
ほとんど全部「暗数化」していると言っていいレベルです。
「犯罪被害者等施策講演会(第4回)」
私のもとに届いた2,000人の被害者のうち、
警察に届けているのは何人だと思いますか? 20人しかいなかったのです。
裁判になっているのは5人です。そうすると、皆さんが接するのは、
その2,000人のうちのたったの20人もしくは5人。
2011年9-10月の「被害者サポートセンターおかやま」の調査でも
性被害を受けた女子学生の8割以上が届けを出していないです。
被害を経験した女子学生は44.8%ですから、
性犯罪はわりと日常的に起きているにもかかわらず、
被害を届け出るかたがほとんどいないことになります。
「女子大生の4割超、性被害経験…岡山4大学調査」
被害を経験した人は266人(44・8%)。
内訳(複数回答)は、「性的な言葉での嫌がらせ」(128人)、
「胸、尻などを触られた」(113人)、
「つきまとわれた」(105人)などが多く、「性器などを触られた」(45人)、
「服を脱がされそうになったりした」(38人)、
「無理やり性交された」(20人)などもあった。
性被害で深く傷ついた経験があるとした113人のうち、
82・3%は、警察に届けていなかった。
理由として「被害を他人に知られるのが嫌」「自分にも責任があると思った」
「届け出によって、さらに傷つく」などを挙げた。
被害を出さない理由として「女性に隙があったのが悪い」のような
「被害者落ち度論」で責められることを恐れていることもあるでしょう。
性暴力に対する社会通念が、被害を訴えにくくして、
性犯罪の認知件数を大きく減らすということです。
女性の権利意識が進んでいる国では「性暴力は加害者が悪い」
という考えがずっと徹底しています。
それゆえ被害女性が「被害者落ち度論」で責められないので
被害を訴えやすく、警察にも届けを出しやすいので、
「暗数化」が減って性犯罪の認知件数が高くなることになります。
日本で強姦の認知件数が「少ない」のは、強姦と認められる範囲が狭い上、
被害を訴えにくい社会通念があり、訴える被害者が少ないからです。
「暗数化」がきわめて多く、法律と社会通念の両方から
摘発されずにすむ加害者が多いということであり、
それだけ女性差別的であることの反映ということです。
スウェーデンで強姦の認知件数が「多い」のは、
強姦と認められる範囲が広いことに加えて、被害者が訴えやすいからです。
それだけ女性の権利意識が進んでいることの反映ということです。
付記:
メインブログの3月2日エントリで、次のコメントがあったので、
「スウェーデンは強姦大国」という言説についてお話したしだいです。
「女性にとって性を売ること(2)」
>スウェーデンでは効果が上がっているそうですよ、「買う男」の摘発。
私はツイッターだけで納得しない程度にはスレています。ですので、スウェーデンが理想の売買春政策を実行している国なのかについて調べてみました。
1.外務省海外安全HP 在スウェーデン日本大使館
================================
(1)性犯罪
強姦件数は年々増加傾向にあり、毎年、過去最高を更新しています。
日本人が被害にあった例もあり、女性の深夜の外出、帰宅の際には出来るだけ交通量の多い明るい道路を選択し、暗がりでの一人歩きは極力避けるようにして下さい。
http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/sweden.html
================================
2.スウェーデンでは日本の50倍ほどの強姦事件が起きています。これは移民政策も関係しているとは思いますが、それだけではノルウェーとの差が説明できないように思います。
http://totb.hatenablog.com/entry/2015/03/23/203802
>ドラマ等でよくある「酔った勢いで意気投合→目覚めると知らない男と寝ていた」を"rape"として告発可能になっています(後出しじゃんけん)。
とも書かれていたので、ある程度は割り引くべきかもしれませんが、理想の国にするにはお粗末な成績というのが私の印象です。
3.オランダや日本とも比較したグラフがここになります。オランダはスウェーデンよりはよさそうですが、日本の方がもっと良い数字になっています。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2788d.html
(Posted by たまごどん at 2016年03月12日 01:04)
「ある程度は割り引くべきかもしれませんが」とは言っていますが、
「ある程度割り引く」どころのレベルではないですね。
多くの欧米諸国でも。
それに関連してこのニュース
ドイツ、ケルン市長「若い女性はトラブルを避けるために腕一本分の距離を取ると良いです」
と発言し大炎上。
http://www.afpbb.com/articles/modepress/3072373?pid=17151076
これ、日本ならたぶん、反発されませんね。
「なるほど、良いこと言った!こういう端的な言い方なら女の子にもわかりやすいよね!」
ってむしろ高く評価されるかも。(webでの小さな「えー」は黙殺される)
日本では逮捕はされても起訴を取り下げるパターンが多いそうで。
いや「取り下げざるを得ない」と言うべきなのか、偏見ですよね、世間の。
結果、再犯率がとても高い、と。
この偏見のせいで、自ら命を絶つほどに苦しむ女性が存在することが、
私にはつらくてなりません。
>スウェーデンでは、日本のいわゆる痴漢行為も強姦とみなされるんですよね
強姦の認知件数が多いのは、強姦とされる範囲が広いからなのですよね。
「国どうしで単純に比較してはならない」という、
犯罪統計を扱うときの一般的注意がわかっていない。
「暗数化」が多く、強姦と認められる範囲も狭いから、
認知件数が少ないだけなのに、「日本は強姦の少ないよい国」
なんて思っているのは、どれだけ独善的なのかと思います。
>http://www.afpbb.com/articles/modepress/3072373?pid=17151076
ご紹介ありがとうございます。
日本では賛同や擁護の論調が強くなりそうです。
批判の論調もネットの一部では強くなるでしょうが、
世論全体に影響するほどではなさそうですね。
>日本では逮捕はされても起訴を取り下げるパターンが多いそうで
警察が取り下げるよう、被害者に「説得」したりするのですよね。
そうすることが被害者のためだとさえ思っているくらいです。
>http://www.afpbb.com/articles/modepress/3072373?pid=17151076
実は私、最初この記事を読んだとき、市長の発言の何がいけなかったのか、
わからなかったんですよ。
2~3回読み返して、やっと女性達が何に反発しているのか理解できたんです。
その時に思ったのは、
「すごいなドイツの女性…!」
即座に「これは違う!市長の対応は間違っている!」と思える、そして抗議できる。
この感覚の正常さ、鋭さ。
どこの国も何らかの問題を抱えてはいる、この一事を持って理想の国とは
簡単に言えないだろう。
しかし、格段に進んでいることは確かですね。
Ps.思わず声を出して笑った。↓
”地下鉄で女性の隣に男性が座ると、女性は「直ちに窓をたたき割って
腕1本分の距離を確保した。安全が第一!」とのョークを投稿。”
oh,ワイルド!
>即座に「これは違う!市長の対応は間違っている!」と思える、そして抗議できる
「被害者落ち度論」「被害者自衛論」ですね。
>しかし、格段に進んでいることは確かですね
性暴力に対する意識は、日本よりずっと進んでいますね。
「主要国」ならこれくらいが当然で、「日本が遅れている」というのが
より妥当な見かたなのでしょうけれど。
>地下鉄で女性の隣に男性が座ると、女性は「直ちに窓をたたき割って
>腕1本分の距離を確保した。安全が第一!」とのジョークを投稿
窓を割ったので男性が退いた、ということでいいのかな?
(わたしはジョークの意味がよくわからなかった。)
私の笑いのツボは、
走行中の地下鉄で男性が隣に座った。横方向にスペースが無くなる。
やばい!どっか他に腕一本分のスペースを確保しなくちゃ!
で、取った行動が、(他の乗客の安全を度外視して)”窓を叩き割った”という所。
『私は女性!私の安全第一だから!市長がそう言ってたもん!』
これは市長の、
「”女性が”男性との間に腕一本分のスペースを確保すれば安全ですよ」
に付随する
(その努力を怠った女性は、どんな目に遭っても自己責任)
思想に対する痛烈なアイロニーですよね。
この問題を女である私”だけ”に解決せよと言うのなら、私は私”だけ”の
安全第一に行動しますよ。
それで他の人が危険な目に遭っても良いって言ってるんですよね?
(市長の言に従えば、上記の女性の行動で危険な目に遭った他の乗客は、
その乗客”だけ”の問題として、自己の安全を確保する方策を練らなくては
ならない。)
っていうロジックが働いていると思います。
あの時点で隣の男性に、
「私の安全の為に腕一本分空けて座ってください。市長がそう言ってますから」
って言うとか、自分が席を替わるとか、
そういう”まともな””ありそうな”行動を取らずに、
窓 を 叩 き 割 る
というクレージーさが最高に笑えるし、非常に良い寓意になってると思います。
>横方向にスペースが無くなる。
>やばい!どっか他に腕一本分のスペースを確保しなくちゃ!
前後方向に腕一本分のスペースを作ったということなのかな?
「窓を割ると腕一本分のスペースができる」というのが
わたしはわからなかったのでした。
窓を割るというのはほかの乗客の安全を度外視している
という皮肉だ、というのはわかったです。
>それで他の人が危険な目に遭っても良いって言ってるんですよね?
自己責任論を突き詰めると、みんな自分のことしか
考えない利己主義になるでしょうね。
都合の悪いことは相手の自己責任で片付けることになるのですから。
くだんのジョークはそれを示していることにもなりますね。
自己責任論が好きな人は、自己中心的な人が多いように思います。
強姦と認められる範囲が広いことに加えて、被害者が訴えやすいからです。
それだけ女性の権利意識が進んでいることの反映ということです。
これはちょっと論理飛躍し過ぎだと思いますよ
今年度、スウェーデンのブラヴァラ音楽祭が性犯罪の多さで中止に追い込まれました
スウェーデンに三年半おりましたが、性犯罪が特に多いという印象は、確かにありませんでした
でも日本より治安の良い国か、といえば、そうは思えませんでしたね
スウェーデンには、日本のような自動販売機はありません
盗まれてしまうだろうから、設置は有り得ないと言っていました
これはイギリスも同様です
電車の中で鞄開けっ広げの、無警戒な日本の女性以上に、スウェーデンの女性は、初対面の男性の車に乗らないようにとか、渡された飲食物を口にしないようになど、気を付けています
それでも事件は起こっています
私は30代の女性であり、東京で毎晩ランニングをしていますが、これまでのところ身の危険を感じたことがありません
危険を感じていたら、その日のうちにランニングをやめているでしょうね
国が違うから単純な比較にならないと言ってしまうなら、ジェンダーフリーや、幸福の国というワードについても同じことが言えてしまいます
…つまり、専業主婦には冷たい目を向ける国なんでしょう?
…地理的環境柄どうしようもない「震災発生率」が、仮に日本と同じでも、同じように幸せを感じていられるんですか?
北欧諸国が、そう言われても仕方がありません
>日本で強姦の認知件数が「少ない」のは、強姦と認められる範囲が狭い上、
被害を訴えにくい社会通念があり、訴える被害者が少ないからです。
「暗数化」がきわめて多く、法律と社会通念の両方から
摘発されずにすむ加害者が多いということであり、
それだけ女性差別的であることの反映ということです。
何だか中世ヨーロッパの「魔女だと疑いをかけられた女性に、熱湯の中に両手を浸けさせ、火傷しなかったら魔女に違いないから火刑」というのと同じような論法に見えてしまうのですが…
>今年度、スウェーデンのブラヴァラ音楽祭が性犯罪の多さで中止に追い込まれました
日本は痴 漢やら盗 撮やらが、あちこちで当たり前のように
起きているけれど、それが理由でなにかの催しものが
中止になるというお話はないですね。
性犯罪が起きることを理由に催し物を中止にする国と、
性犯罪が多発していても催し物を中止にしない国とで、
どちらが性犯罪対策がなされていると言えるでしょうね?
>でも日本より治安の良い国か、といえば、そうは思えませんでしたね
べつに治安全般のお話をしているのではないですよ。
>初対面の男性の車に乗らないようにとか、渡された飲食物を口にしないようになど、
それは日本でも危険ですね。
日本の女性が日本でされたときも、警戒したほうがいいと思います。
>国が違うから単純な比較にならないと言ってしまうなら、
>ジェンダーフリーや、幸福の国というワードについても同じことが言えてしまいます
なぜ「同じことが言えてしま」うのかわからないです。
犯罪統計に関しては、どの国も同じ犯罪に対して
同じように立件しているとは限らないとか、
同じ基準で統計を取っているとは限らない
といった、学術的根拠があります。
「ジェンダーフリーや、幸福の国」の場合は
どのような学術的根拠があるのでしょうか?
そのようなことは聞いたことがないです。
北ヨーロッパの国はライフスタイルの自由度が高いので、
女性で仕事を持つ人が多いということは聞いています。
反フェミやジェンダー差別論者、因習的な家族観を信奉する人たちは、
「女は専業主婦であるべきだ」と思っていて、
キャリアを持つ女性に否定的、批判的です。
それで彼らは「女性の権利を訴える人たちも
自分の信奉する家族観に対して同じことを
思っているに違いない」とセルフイメージを重ねて、
「あいつらは専業主婦を否定している」と、
思い込んでいるのだろうと思います。
>何だか中世ヨーロッパの「魔女だと疑いをかけられた女性に、
>熱湯の中に両手を浸けさせ、火傷しなかったら
>魔女に違いないから火刑」というのと同じような
>論法に見えてしまうのですが…
なぜ「同じような論法」なのかわからないです。
性犯罪に暗数が多いことはデータで示せますよ。
たとえばこのように
https://twitter.com/tmaita77/status/860770035689594881
こぞって北欧の国々にばかり人権法整備が極めて進んだ背景には、北欧にどのような歴史があったからか、調べた事はありますか?
それは北欧人が古来から優れた平等意識を持っていたから、と管理人さんは胸を張って答えるでしょうが、答えは真逆です。
欧州一般がキリスト教の抑圧的文化の反動で人権や個性に光を見出したのと同じように、北欧にはバイキング文化由来の強烈な女性へのモノ意識が根付いており、その反動が強烈な女性権利意識と性犯罪抑止の法整備に結び付いています。
法律を整備するにはどのような社会運動が必要で、その社会運動が生じた背景にはどのような社会問題がその国に根強く存在してきたのかを私達は考えなければなりません。歴史が違う国と同じ事をしても同じ結果にはなりません。
要は結果的にトータルで国民の幸福度指数がどれだけ高いか、ということが大事です。
国によって地域によって歴史も文化も底流する価値観も幸せの基準も異なります。
欧米の数値的基準にアジアの国がそのまま従う事がそのまま国民の幸福度指数を上げる事になるのか、よく考える必要があります。
>と管理人さんは胸を張って答えるでしょうが、
答えませんよ。
わたしの考えをこうだと決めてかからないでほしいです。
北ヨーロッパの国ぐにが福祉先進国になったのは、
20世紀に入ってだいぶ経ってからで、わりあい最近のことです。
ジェンダー平等に関しても同様です。
これくらいは常識的なことだと思いますが。
>要は結果的にトータルで国民の幸福度指数が
>どれだけ高いか、ということが大事です
なにをおっしゃりたいのかな?
「女性の権利を認めても、女性が幸せになるわけではない」
と言い出すのは、ジェンダー平等に反対したい
「反フェミ」がよく使う言説ですが?
>国によって地域によって歴史も文化も底流する価値観も幸せの基準も異なります
なにをおっしゃりたいのかな?
「日本は歴史や文化が違う」という言説は
日本国内の差別や人権侵害を維持したい
差別主義者がよく楯にとることですが?
「差別や人権侵害を温存することこそ、
日本の歴史や文化に合っていることだ」
などと言いたいのではないですよね?
日本女性が好む漫画の女性は欧米から見てあまりに男性に媚びていて、自立心が無く、欧米の女性から嫌われるタイプであり共感できないと。また作中の男性も女性に対して保護的であり支配的ですが、欧米では男が主人公から訴訟を起こされて終わるだけだとこき下ろされました。
しかし、日本女性はそういうスタイルの男女のあり方に少なからず憧れがあるのです。漫画、フィクションであるにしても欧米では嫌悪されるものが売れているのですからその傾向は否定できません。
男も女も対等にバリバリ働いて丁々発止する、そんな関係は平等であるかもしれないけれど、幸せな関係性とは感じられない(と感じる日本人女性が多い)という事です。
それが、文化も歴史も違う他の国に数値的な法的な基準だけを合わせるのではなく、幸福度で測るべきだと言っている事なのです。「先進的な」他国に無理やり形だけ合わせて、その結果不幸を感じる日本の女性が増えるのを見て喜びたいですか?
日本は元々、女神である天照に男の神官である天皇が仕えるという、他国にはない極めて女性性を神聖視した特殊な信仰形態を持った国です。日本には元々良い女を良い男が守るという文化の中に男女の幸福観が根付いています。
そこをよく考えて、北欧がこうだから、ではなく、日本ではどこを取り入れたら良くなり、どこを取り入れたら悪くなるという風に考える方が皆が幸せになれるのではないかと思います。
また、欧州ではかつて成人女性の8割がヒステリー症だと言われていました。性犯罪の多さもそうですが、それだけ社会に抑圧されていたのです。性犯罪への厳しい法整備と女性権利への注目にはそのような背景があります。日本とはそもそも経緯が違うのです。
男女平等の考え方と同じように、何でもそのまま取り入れるのではなく、日本の歴史的価値観や性犯罪の実態の違いなどからそぐわない部分は除外するなど、柔軟に捉える必要があると思います。
若い頃はキリスト教世界で抑圧されヒステリー症に苦しみ、老後は魔女扱いされ社会から捨てられる。そのマイナスの立場からの反動ですから、権利意識も並大抵のものではありません。
日本の昔話ではお祖父さんとお婆さんは大抵夫婦で仲良く暮らしていますが、それでお婆さんは幸せなのです。しかし魔女からようやく人間に戻れた女性から見れば「あのお婆さんは男に媚びてる」「媚びないと生きていけない、不自由で不幸せだ」と見えるのです。
現代の日本女性に対する欧米からの妙な媚びてる批判や、男女平等にまつわる妙なギクシャクの原因はこの構図にあります。
>アメリカに輸出しようという企画がありましたが、
>全てボツになった話を聞いた事がありますか?
どんなタイトルでだれが描いたもので
どんな内容のコミックか具体的なことがわからないので、
わたしにはなんとも言えないです。
>日本女性が好む漫画の女性は欧米から見て
>あまりに男性に媚びていて、自立心が無く、
>欧米の女性から嫌われるタイプであり共感できないと。
欧米の民主主義国で受けなかったのが本当だとしても、
日本の女性に受けたのは、「そういうスタイルの
男女のあり方に憧れた」からだとは限らないです。
日本女性がそのコミックに受けた理由は、
「そういう男女のありかた」以外のことかもしれないです。
「日本女性に受けた要素=欧米で批判された要素」と、
決まってはいませんよ?
>日本ではどこを取り入れたら良くなり、どこを取り入れたら悪くなる
>という風に考える方が皆が幸せになれるのではないかと思います。
日本は具体的にどうしろと言いたのですか?
あなたのお話を見ていると、
女性を一人前の人格を持った人間として扱うのは
欧米の民主主義国のやりかたである、
日本の女性はなかば子ども扱いして保護したほうが、
当の女性も幸せになるからそうするべきだ、
と言いたいように思います。
根拠がわかりません。
>日本の歴史的価値観や性犯罪の実態の違いなどから
>そぐわない部分は除外するなど、柔軟に捉える必要があると思います。
性犯罪に関しては日本はどうしろと言いたいのですか?
欧米の民主主義国のように、女性の人権を重視して
性犯罪を摘発するのは日本ではあったやりかたではない、
日本女性は多少人権を制限して、性被害にあっても
そのほうが当の女性のためになる、と言いたいのでしょうか?
>古来から白人女性は年を取ると非常に醜くなり、その容姿から魔女呼ばわりされるので、
3つ目のコメントにいたっては、
それでなにを言いたいのかわからないです。
「日本はかつては欧米よりも女性を大切にしていた」
とかなんとか、「過去の栄光」を持ち出して、
欧米の民主主義国より日本のほうが女性の人権を
ないがしろにしている「現在」を正当化するのは、
差別主義者の典型的なやりかたです。
>童話でも狼(ゴロツキ男のメタファー)か村はずれに住む
>魔女の老婆が大体悪者にされています
魔女がよく出てくるおとぎ話といえば、
グリム童話が代表的ですが、グリム童話は版を重ねることに
編者のウィルヘルム・グリムが内容を書き換えています。
具体的には「夫が外で働き、妻は専業主婦」という
当時隆盛しつつあったブルジョワの家族観や
ジェンダー観に合うように書き換えました。
(理由はそうしたほうが童話が売れるからです。)
よって「童話で魔女がこう扱われている」という事実をもって、
「欧米では古来より女性はこう扱われていた」と
結論することはできないです。
>現代の日本女性に対する欧米からの妙な媚びてる批判や、
>男女平等にまつわる妙なギクシャクの原因は
日本のほうが欧米の民主主義国より人権意識が低いからです。
そうとしか言いようがないです。
自己責任論が好きな人は、自己中心的な人が多いように思います。
逆です。自己責任論を否定する人は自分の問題を他人に転嫁する身勝手な人が多いと思います。例えば、仕事ができないから奨学金を返せないのに社会のせいにして学費を無料にしろといってみたり、労働条件がよくないのは実力が低いからなのに企業のせいにしてみたり、自分の責任を他者に転嫁する自己中心的な人が多いですね。
自己中心的な人が多いと改めて思いました。
ここでの「自己責任論の好きな人」は、あなたのことですよ。
奨学金が返せないのは、むかしと違って
非正規雇用が多くなって賃金水準が低いことや、
雇用が不安定なことが原因です。
これらはすべて社会に原因があることです。
「高校・大学進学は自己責任?」
http://taraxacum.seesaa.net/article/436788033.html
授業料を無料にしろと要求するのも、市民として当然の権利です。
人はだれしも教育を受ける権利があり、
それは社会によって保証される必要のあることだからです。
日本はOECD加盟国で唯一、奨学金が貧しくて授業料が高い国だです。
ほかの国は、奨学金が貧しい国は授業料が安いし、
授業料が高い国は、奨学金が充実しています。
北ヨーロッパの国ぐには、奨学金が充実していて、
授業料が安く、両方が整備されています。
奨学金の充実は授業料の無償化は、
国が教育にどれだけ力を入れるかの問題です。
よって奨学金が貧しくて授業料が高い唯一の国日本は、
それだけ社会が教育に対して不熱心ということです。
「学費は高いわ援助はないわ・・・日本の高等教育@OECD」
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/oecd-af93.html
自己責任論が好きな人は、原因が社会にあることで、
その社会の一端を担っている自分にも
責任があることを受け入れたくないのでしょう。
それで自分は無責任になりたくて、
自己責任論を持ち出すのだと思います。
つまりそれだけ自己中心的ということです。
これはあまりにも強姦が多いので
厳罰化するためらしいです。
スウェーデンの強姦が急激に上がった理由は、貴方の根拠のない妄想とは別に明確にあります。
スウェーデンの強姦の58%を移民が起こしているからです。
当たり前ですね、
他人の土地にいけば知り合いは少なくなり、それに比例して
相手の気持ちなんて考えなくなる人が増えるのですから、
強姦率も増えます。
この人口密集度は、顔見知り度と考えると
密集率が高いシンガポールが犯罪率が低いのがよくわかりますし、
とても理にかなっていると思います。
妄想で他人を侮辱する前に
きちんと調べて書き込みましょう
ムスリム移民が増えたから強姦が大幅上昇したのです。
そういったデータを無視して、
勝手な妄想で日本は暗数が多い。
夫婦間では強姦は成立しない
といった嘘を書くのではなく。
都合が悪くても、きちんと事実を認めるべきだと思います。
暗数に関しては、特別な理由が無い限り、同じくらいでしょう。
スウェーデン人の被害者2000人に聞けば
同じ統計がでますよ。
日本でも夫婦間で強姦が成立するのは当たり前すぎて議論するレベルですらありません。
加害者が優遇なども貴方の妄想です
御殿場事件や、痴漢の冤罪を調べてみてください、妄想が全て崩れます。
(こういう不特定多数的なハンドルは感心しないです。)
>スウェーデンの強姦が急激に上がった理由は、
>貴方の根拠のない妄想とは別に明確にあります
スウェーデンの強姦の認知件数は
2006年から急激に上昇しています。
http://totb.hatenablog.com/entry/2015/03/23/203802
スウェーデンの移民の割合は、
2006年の前も後も同じように増えています。
2006年から急に増えたという事実はないです。
https://honkawa2.sakura.ne.jp/1171.html
スウェーデンの性暴力の発生率は、
移民のほうが高いですが、強姦の認知件数が
急激に増えたのは、移民が増えたせいではないです。
>他人の土地にいけば知り合いは少なくなり、それに比例して
>相手の気持ちなんて考えなくなる人が増えるのですから、
性暴力の加害者は、家族、親族や知り合いが多いです。
知らない人が加害者というケースは多くないです。
https://twitter.com/tmaita77/status/860770035689594881
>日本でも夫婦間で強姦が成立するのは当たり前すぎて議論するレベルですらありません
正確には「夫婦間でも強姦が成立することが
法律で明記されていない」です。
上の図を見ると、家族や親族が加害者のケースは、
被害女性の申告は全体の28.2%を占めますが、
警察統計、つまり警察が犯罪と扱ったケースは5.8%です。
家族や親族の中には配偶者も含まれるでしょう。
つまり夫婦間を含めた家族や親族による強姦は、
警察が犯罪として扱わないことが多い、ということです。
>妄想で他人を侮辱する前に
>きちんと調べて書き込みましょう
他人を侮辱しているのはあなたですよ。