体調不良で休業することになったのでした。
これをイギリスの「ガーディアン」紙が取り上げて、
「日本の芸能界にはびこる性差別」と報道しています。
「「ベッキーの没落は、芸能界の女性差別を反映している」英紙ガーディアンが批判」
(はてなブックマーク)
「英紙がベッキー騒動を報道 「日本の芸能界にはびこる性差別」」
(はてなブックマーク)
もとのガーディアン紙の記事はこちらです(結構長いです。)
かくしてまた日本のジェンダー差別を
外国メディアが報じるところとなったということです。
「Downfall of Japanese TV’s girl next door highlights wider industry sexism 」
なぜこれが女性差別になるのは、次のくだりでしょう。
不倫に対して女性にばかり懲罰的となり、
相手の男性にはおとがめがほとんどないということです。
ロックバンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(かわたに・えのん)さんの
不倫相手だと報じられてからはテレビやラジオへの出演がなくなり、
全CMも打ち切られ、体調不良を理由に休業したと伝えた。
その一方で、川谷さんの音楽活動には影響が出ていないとした。
ベッキーさんの心境を「相手は仕事を続けているのに、
なぜ自分だけが批判の矢面に立たされているのか
自問自答しているかもしれない」と想像している。
叩きかたそれ自体も尋常でないレベルという批判もあるでしょう。
ベッキーもえらいことになっているようだが、叩かれ方が尋常ではないな。直接の利害関係者でもない者にタレントを再起不能になるまで叩く正当性なんてあるのかね。⇒「ベッキーの没落は、芸能界の女性差別を反映している」英紙ガーディアンが批判 https://t.co/3g9LWCv5LP
— ネコには都合が多い (@TryToFollowMe) 2016年2月10日
日本の芸能界の体質についての、日本のメディアや
文化に詳しい英語圏の識者のコメントがすごいです。
一般大衆の若手の女性タレントに対する嗜好が差別的であり、
その差別的な嗜好に芸能事務所も迎合している、という指摘です。
「こうした女性タレントの多くは、エンタテイナーとしての才能は全くありません。
彼女たちの価値は、どれだけ一般大衆から好かれるかということに尽きます。
だから、私生活すら事務所に管理されるんです」
“Most of these people have no conventional entertainment skills,”
Brasor added. “Their worth to their agencies is all tied into
how much the public likes them as people,
which means their private lives are the property of the agencies, too.”
さらにガーディアン紙は、2013年、いまから3年前の
AKB48の峯岸みなみの丸刈り事件にも言及しています。
これも衝撃的で、当時から外国メディアでも報道されたのでした。
Minami Minegishi, a former member of Japan’s most popular
girl group, AKB48, was that age when a magazine published
photographs of her leaving her boyfriend’s home in 2013.
Hours after the magazine came out, Minegishi, who had shaved her head –
a traditional act of contrition in Japan –
took to YouTube to issue a tearful apology.
「オヤジ目線の少女像」
「女性を丸刈りにする意味」
前にも触れましたが、「ガーディアン」紙はかねてから
日本のこの手の話題を、よく記事にしていると思います。
日本のジェンダー問題なんて、「ガーディアン」紙やその読者なら、
常識的によく知っているのだろうと思います。
「子どもを産んで国家に貢献?(2)」
ガーディアンていい新聞だな、と思った。日本に注目してくれているという意味で。 / “Japanese politician in sexism row after call for women to have more babie…” http://t.co/9Mko6Eq6uT
— カマヤン1192(昔漫画家だった人) (@kamayan1192) 2015年10月3日
彼女はなぜ正直に会見してしまったんだろうと思います。すっとぼけ続ける芸能人だっています。現にお相手の男性は特にコメントもしてません。
正直に謝罪しても好感度はあがらないのに。
こういうアイドルの偶像というのは確かに事務所が私生活まで縛るルールを作って成り立っているところもありますが、おっかけ男子はそんなに気にもしてないし、保守的な作り手側の問題があるのではないか、と思うところもあります。
が、問題は男性ではなく、今、視聴者は「鬼女(既婚女性 生息地:2ちゃんるなど)」と呼ばれる層が多くを握っており、番組の制作会議でもこの鬼女の嗜好は重視されるそうです。
多くのバッシングは鬼女の集う掲示板から発生します。矢口真里の炎上なんてその典型かもしれません。
この鬼女たちは案外まじめに主婦生活を送っているのではないかと思います。先日矢口真里がベッキーの件で「世の中の女性は結構不倫をしている」とコメントをしたら、貴女の猛反撃を食いました。
自分が遊びたいのも我慢して、真面目に子育てに勤しみ、働き蜂の夫の下、抑圧されるばかりの人生なので、鬱屈しているんだろうと思います。
なのでこういうタレントには好感度というのが重視されているのでしょう。
つまりベッキーが女性差別されているというよりも、受け手側の女性差別と抑圧が大きな要因なのかなと思います。
日本人は芸能人には厳しいが政治家には甘い、というツイートを見て膝を打ってしまいました。
女性ミュージシャンが不倫したら、言うことを180°変えますよ、絶対に。
鬼女板に書いてたら女性、「私女だけど~」と冒頭についてれば女性だとお思いですか?
>彼女はなぜ正直に会見してしまったんだろうと思います
外国人には「日本の常識」がわからない、ということかもしれないです。
>今、視聴者は「鬼女(既婚女性 生息地:2ちゃんるなど)」と
>呼ばれる層が多くを握っており、番組の制作会議でも
>この鬼女の嗜好は重視されるそうです
一部の「声が大きい攻撃的な視聴者」に
番組制作者が迎合するということになるのかな?
この「声が大きい攻撃的な視聴者」が差別的なものだから、
番組を作る側も差別的になるというわけですね。
>日本人は芸能人には厳しいが政治家には甘い、
>というツイートを見て膝を打ってしまいました
ちょうど甘利明の収賄疑惑が重なりましたね。
「強きに弱く弱きに強い」ということでしょうか。
動機が抑圧に対するうっぷん晴らしなら、
叩きやすいところを選んで過剰に攻撃するだろうと思います。
ついでながら「自民党の政治家には甘い」が正確だと思います。
民主党の政治家なら厳しくなるだろうと思うからです。
>鬼女板に書いてたら女性、
これについては、前に調査がありましたね。
48%が男性だったと言われています。
http://bit.ly/1p20Xs0
なので鬼女板でベッキーの不倫をバッシングしていた人の中には、
男性も相当数混じっていることは確かそうですね。
それでも半分以上は女性なので、女性でバッシングしていた人がいる、
というのも確かだと思います。
男女問わず、鬼女板で投稿する人たちは、
単純でわりやすい正義を振りかざして、自分の不満を吐き出す
という特徴があるのは、確かなようです。
ベッキーバッシングに「受け手側の女性差別と抑圧が大きな要因」が
あるというのは、妥当なイメージではないかと思います。
http://www.news-postseven.com/archives/20120929_145595.html
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主婦が共通して抱える悩みについての質疑の場としてだけでなく、
個人攻撃と個人情報の暴露によって鬱積した不満を
吐き出す場所としても機能しているのは間違いない。
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単純でわかりやすい正義感を振りかざすのも特徴だ。
もっとも、その正義感は、自分の行為の下らなさや、思い通りにいかない
己の人生に心のどこかで負い目を感じていることの裏返しである。
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ベッキーだけを攻撃してるのは名誉男性というやつでしょうかね。私が実際に見てきた、女にきつく男に甘い女性というのは皆年配で息子持ちの人ばかりでしたが。
主婦で、夫の収入に依存して生き、奔放な女性を非難することで、自分は女性の鑑だ、りっぱなんだと思いたいのでしょうか?まあ、私の想像ですが。
ベッキーと川谷の件に限らず、こういった理不尽な現象を見続けてると麻痺してきそうです。
>皆年配で息子持ちの人ばかりでしたが
因習・反動的なジェンダー観を支持する女性というのは、
自身が「因習・反動的なジェンダー観」に乗ることで
幸せを得ている人によくあると思います。
現状で利益を得ている既得権益者の側に入るので、
対峙する女性の権利にも無理解になりがちだと思います。
>主婦で、夫の収入に依存して生き、
自分が不幸だったり抑圧されていたりすると、
「あいつはあんなに自由を享受していて許せない」とか、
「自分と同じように抑圧を味わうべきだ」と考える人たち
というのは、結構いるということだと思います。
自分の状況の改善が望めないので、
他人の足を引っ張るしか考えられなくなっているのでしょう。
>自身が「因習・反動的なジェンダー観」に乗ることで
幸せを得ている人によくあると思います。
幸せを得ているはずなのに、いつも不満そうなのですよね。他人の否定と、自身の殊勝さを主張してばかりの人たちでした。
今多い、女児を望む親を悪くいうけれど、ずっと根深い「男児神話」は棚上げにしていますし。
あと、でっちあげを書くような奴は勉強してますから。生活感あるから鬼女なんて短絡思考じゃないですか? 人間に架空の文章が書けないなら、文筆業なんて存在しませんからね。
うがんざきさんのコメントを読むと「男性は気にしてない」「女の敵は女」と言いたいように見えます。
「女の敵は女」社会問題の本質を隠す言葉
http://blog.goo.ne.jp/kzunoguchi/e/f0b23abbcf2d528d544275fddba9535c
鬼女板に書いてればネカマも鬼女というのも、女性を悪いものの代名詞にすることに通じるものを感じます。(女みたいに陰湿 など)これもまた、男性の陰湿さをごまかし、覆い隠す狡い言葉だと思います。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1509/03/news124.html
私は、女性でありさえすれば、自分の身を隠して人に石を投げるような真似はしないとは言いませんし、この記事をもとに男女どちらが陰湿かなど、目くそ鼻くその議論をするつもりもありません。
ただ、「男性はサッパリしてる」ことにしたがる、どうしても「女VS女」の構図にしたがるという姿勢に、怒りを感じています。
女性向きに作られたコミュニティに、
女性が多く集まっていると考えるのは、一応妥当なことです。
それから属性をいつわって文章を書くのは、意外と難しいです。
>うがんざきさんのコメントを読むと「男性は気にしてない」「女の敵は女」と言いたいよう
それは考えすぎだと思います。
この件では「鬼女板の影響が強い」というだけだと思います。
>鬼女板に書いてればネカマも鬼女というのも、
>女性を悪いものの代名詞にすることに通じるものを感じます。
それも考えすぎだと思います。
「鬼女」というのは、女性の中の特定のタイプというだけです。
鬼女がすべての女性を指しているのではないです。
「わざと女性のイメージを悪くしようとして、
鬼女板に投稿している男もいるのではないか?」という
可能性ならあるだろうと思いますが。
>こちらはヤフコメに関する記事ですがご参考までに。
>なぜヤフコメは「便所の落書き」なのか・・・
>http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1509/03/news124.html
「ネトウヨ」と重なっているのではないかと思います。
「ネトウヨ」は実は40代の団塊ジュニアあたりの世代が多い
というのは、ちょっと前に言われていました。
http://taraxacum.seesaa.net/article/388595215.html
性別を限定しないコミュニティで男が8割なら、
女性向けコミュニティで男が4割というのは、妥当ではないかと思いますよ。