貧困女性は性産業に従事すればいい」という、
「女性の性を財源で語る」たまごどんの意見を見てみました。
「女性の性を財源で語る」
「オランダで売買春を合法化したのは貧困対策のため」とか
「オランダは売買春を合法化したことで貧困女性を救っている」と、
たまごどんは思っているのではないかと思われます。
たまごどんのコメントを見ると、そこに出てくる
「オランダ方式」は、福祉対策として貧困女性に性産業に
従事させることを指していると考えられるからです。
「女性の権利を訴える方の理想的な性風俗業とは」
現時点でのたまごどんの意見を喋りすぎた気もするが、
一番知りたいことは貧困層の風俗嬢に対する支援策だ。
「彼女たちに今と同等もしくはもっと稼げる職を斡旋する。」
なるほど、素晴らしい解決策です。で、それは具体的にはどんな職業ですか。
「貧困層のためにベーシックインカムを実現すればいい。」
いいアイデアです。で、その財源は?。
オランダ方式以上のアイデアをお持ちの方は、是非たまごどんに教えてください。
「貧困のための性産業従事」
>「命や健康を守るうえで必要な人権を保障する」なら、
>性産業に従事しなくても女性が生活できるだけの
>雇用環境や経済環境を整備することだと思います。
私はオランダの売春システムの方が解決策になるのではと、
今のところは考えています。そこまでいかなくても、
彼女たちが持つ労働者としての基本的な権利を認めるだけで、
状況は大きく改善するでしょう。
(2016年02月20日 18:16)
これ以外にオランダ方式には、生活保護受給者の削減と
税収のアップという経済的な効果も期待できます。
私にはオランダ方式の方が、国民の理解も求めやすく、
貧困女性の救済に役立ち、経済的にもメリットの多い
優れた政策だと思えるんですけどねえ。
飾り窓からの引退した後の枠組み設計などで課題は多いでしょうけど。
(2016年02月28日 03:46)
オランダで売買春を合法化したのはもちろん、
実際に性産業に従事する女性の権利を守るためです。
貧困対策ないし福祉の肩代わりとして合法化したのではないです。
政府や自治体が売春を貧困女性にとっての福祉代わりと
考えていたり、貧困女性に推奨しているのでもないです。
「オランダの売春」
オランダでは1991年には刑法が改正され、
16歳以上でポルノ出演や性行為が適法とされた。
また、同時に互いの同意があれば12歳以上でも性行為は適法となった。
さらに国の許可を得れば管理売春も合法であり、
「飾り窓」と呼ばれる限られた地区でのみ合法的な売春が認められている。
売春を労働と認めようとする動きは、「売春婦」を差別せず
「セックスワーカー」と呼ぶ動きもつくった。
性的自己決定権による職業の自由を認めた動きであると言えよう。
「飾り窓」は、一時期廃止論が出たが
「売春を行う権利がある」との理由から存続が決まった。
あくまで売春婦が自主的に売春行為を行っているという建前があるため、
売春婦自身が客と交渉を行うシステムになっている。
また、売春婦が客を断ることもある。客には必ずコンドームが装着される。
売春を国の管理の下で合法化したことによって、
衛生状態が向上し、性感染率が低下した。
また、税収が増加したり、売春に従事する女性たちの保護の
充実などが実現するなど、国内では評価する声も高いといわれている。
オランダのこのような動きからは悪を直視して
これらを制御しようとする意志がうかがえ、
また自由な反面自己責任が重視される国だとも言える。
オランダが売買春を合法化したほかの理由として、
非合法だと地下に潜って見えないところで蔓延するので、
合法化して行政の眼が届くようにしたこともあります。
「マリファナ・売春も合法化されているオランダの裏文化と自由」
なぜ日本で固く禁じられるこのような行為を
オランダでは合法にするのでしょうか?
それは全て禁止にすると闇に包まれてしまい、
取り締まりが難しくなるので、そうなるくらいなら
行政の管理下に置いて重い犯罪を防ごうという意図があるそうです。
売春は世界最古の職業とも言われており、全て取り締まるのは不可能とのこと。
もともと港町として栄えたオランダには国外から
たくさんの人々が訪れ、売春業も栄えていました。
これをどんなに厳しく取り締まってもイタチごっこになってしまうため、
合法にして目の届く範囲に置き、税金を徴収することにしたのです。
売春業の女性たちに対しては一か月に一度の健康診断を
受ける制度が整えられています。
オランダでも性産業に対する原則は、やはり「売買春は必要悪」
「売買春はなくすにこしたことはない」だと思います。
そして売買春は非合法よりも合法化したほうが、
「よりまし」で「原則」に近づけるという判断だと思います。
関連エントリ:
「女性の性を財源で語る」
「女性にとって性を売ること(2)」
「女性の権利と性産業従事」
「貧困のための性産業従事」
「女性にとって性を売ること」
謝辞:
メインブログの2月18日エントリのコメント欄で、
ウィキの記事をご紹介してくださったあやめさま、ありがとうございます。