2016年02月19日

事実婚と夫婦別姓の記事

事実婚についての短い記事があるのでご紹介します。
2014年4月なので2年ほど前ですが、わたしは最近見つけました。

「パートナーシップさえ自由。世界の「事実婚」事情」

事実婚とはなんぞや、というお話から始まっています。
いまでも事実婚の法的な扱いは「内縁」と同じです。


その昔は「内縁」と呼ばれ、なんだかコソコソ隠れているような
言い方しかなかったのが、いつの間にか「事実婚」という言葉が
定着するようになりました。

片方が婚姻関係にあるから法的に結婚できないのではなく、
自分たちの主体的な選択として法律婚を選ばない人たちが増えてきたからこそ、
事実婚という言葉も市民権を得たのでしょう。

「内縁」と「事実婚」はどう区別されるのかというと、
積極的に法律婚を選ばないが通常の結婚と同じであることを
示したいときに、「事実婚」と表現することになります。
これをご覧のかたにはよくご存知のことだと思います。


日本で事実婚が取られる最大の動機として、夫婦別姓が挙がっています。
日本の法律婚は夫婦同姓の強制で、選択的夫婦別姓が
認められないですから、夫婦別姓を選ぶためには、
必然的に法律婚を避けるよりないことになります。
これもこれをご覧のかたには、言わずもがなのことです。

なぜ「事実婚」が選ばれるのでしょうか。大きな原因のひとつに、
日本では夫婦別姓が認められていないことが挙げられます。
現状、別姓を希望するカップルは事実婚以外に手段がありません。

このあとは旧姓使用では名前の維持に限界があり、
非改姓結婚のためであれば、事実婚が有利なことや、
事実婚にもデメリットはあることに少し触れています。

「法律婚でないことの不便」
「選択的夫婦別姓のまとめ(9)」
「通称使用の可能な範囲」


現在選択的夫婦別姓が認められないのは、
世界でも日本くらいであり、ほとんど孤立していることに
触れているのは、とても結構なことだと思います。

「世界の夫婦別姓」
「夫婦別姓・国連の勧告の記事(2)」

世界的には夫婦別姓が認められる流れに

現在、夫婦に同姓を強制している国は国際的に珍しくなってきています。
最近まではトルコやタイも別姓が認められていなかったのですが、
法改正により、夫婦別姓が可能になりました。
日本の現状は孤立化しているとさえいってもよいかもしれません。

昨年12月に現行の同姓強制に合憲判決が出たことで、
民法改正が絶望的に遠のくことになったのでした。
選択的夫婦別姓を認めない日本の「ガラパゴス」は
今後いつまで続くことになるやら、という感じです。

「選択的夫婦別姓でガラパゴス」


トルコは2014年8月に、女性の非改姓結婚を認めない
家族法の規定が憲法違反という判決が憲法裁判所から出たと、
12月6日エントリでご紹介したのでした。

「世界の夫婦別姓:2010年代の動向」

なので最初の記事が書かれた2014年4月の時点では、
トルコでは選択的夫婦別姓は認められていないと思います。
この部分、記述が不正確な可能性があります。

タイは2005年に家族法が改正され、選択的夫婦別姓が認められています。
よって記事が書かれた2014年は、すでに認められています。

各国の姓に関する法制法制 2010年の衆院調査局資料から


最後にフランスのPACSに始まる事実婚の法制化、
パートナーシップ、シビル・ユニオンについて触れています。
フランスではパックス(PACS、連帯市民協約)という
安定した共同生活を営むための法的枠組みがあり、
結婚ではなくパックス関係を結ぶという選択肢があります。
これは、性別に関係ないため同性愛者も多く利用している制度です。

結婚も離婚も当事者だけででき、裁判所の関与の少ない日本では、
現行法より緩やかな法的枠組みを望む声は少ないのかもしれません。

これは事実婚に一定の法的権利を認めることで、
法的に不安定な状態を軽減したものです。
法律婚より関係がゆるく、同性結婚でも利用できる国が多いです。
ヨーロッパでは一般的な制度として多くの国で定着しています。

日本ではこのパートナーシップを導入する動きはないですが、
日本でも導入してもよいし、定着する余地もあるのではないかと思います。
日本の事実婚も現状は法的権利が限られているし、
選択的夫婦別姓だけでなく、同性結婚も法律婚が認められないからです。

日本は法律婚主義が強く、また「家族思想信仰」という
宗教と同じような家族イデオロギーが強力に背景にあります。
こうした従来の法律婚と別の枠組みの婚姻制度を
導入する余地はあるだろうと、わたしは思います。



posted by たんぽぽ at 22:37| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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