2016年02月11日

捨て身で憲法改正に挑むか?


2月7日エントリで取り上げた、日本の非正規雇用は低賃金でひどく、
内需が拡大しない原因となっていることを指摘した記事の続き。

「「日本の非正規雇用はアメリカから見てもヒドイ!」
アベノミクス失速でも安倍首相は捨て身で憲法改正に挑むはず」

(はてなブックマーク)

記事の後半では、安倍晋三首相は最大の目標である憲法改正を
今度どうするかについての予測をしています。
(記事の前半はもっぱら経済のお話なので、雰囲気が急に変わります。)
これを少し眺めておこうと思います。



安倍首相は「捨て身」で憲法改正に挑む可能性があるという
のっぴきならない予想を、記事ではしているのですよ。
安倍は最初に掲げた目標をほとんど達成して、
残っているのが憲法改正だけとなっているからです。
(また新しい目標ができた可能性がないとは言わないですが。)

集団的自衛権や特定秘密保護法など、2012年に安倍さんが
首相になってから目標に掲げたものをチェックしていくと、
最後の一番大きい目的しか残っていないんですよ。
ただし、憲法改正は世論調査を見るとそれほどの支持がない。
安倍首相はそれを理解しているから静かにしていた。
実際、憲法改正の手続きを定めた96条を変えるのですら
党内にも反対があったし、公明党もダメだった。
基本的に今も同じ状態ですが、既にほとんどの目的を達成した安倍首相は
今回、自分の身を捨てるつもりでやるのかな…と。

安倍にとって目的は憲法改正で、政権の維持はその手段だと思います。
憲法改正を断念して、政権の維持だけする可能性はあまり高くないでしょう。
いままで政権の高い支持率を維持してきたのは、
憲法改正の機会をつぶさないためであったと言えるわけです。

ほかにやることがなくなって「これで最後」となったのであれば、
政権維持を犠牲にしてでも憲法改正に乗り出す可能性は、
じゅうぶん警戒することだと思います。
今年の参院選で自民党が議席を伸ばした場合はなおさらですが、
議席を少しばかり減らしても、3分の2からほど遠くなる
大きな激減でもないかぎり、憲法改正に挑む可能性はあるでしょう。


憲法改正が前面に出た場合の相対する世論ですが、
反対が多いだろうということ、また改憲が議論になれば
いままで以上に盛り上がるだろうと予想しています。

おそらく世論は憲法改正に反対でしょう。
昨年の夏、SEALDsが出てきて盛り上がったでしょう? 
憲法改正は集団的自衛権よりもっと大きいテーマだし、
昨年の前例もあるから今回は盛り上がりも早くなる。
政治に無関心の人たちも「やっぱり憲法までは変えたくない」と思ったら、
主体的に動き出す可能性があります。

憲法は戦後の日本のアイデンティティそのもので、
多くの日本人が誇りに思ってきた平和主義や70年間戦争をせずに
平和を繁栄してきた歴史に関わりますよね。
集団的自衛権を巡る議論よりも大きく、深く、
普通の人が身近な問題として感じられるはずです。

この予想はいちおう当たるとわたしも思います。
でも安倍政権の基盤が大きく揺らぐほどの
事態にはならないのではないかと思ってもいます。
選挙で大きく議席を減らすにもいたらないのではないかとも思います。

せいぜい支持率をある程度下げる程度にとどまりそうに思います。
それくらい安倍政権の基盤は堅いと、わたしは思うからです。
このあたりは民主党を始め、野党各党のていたらくに
支えられている部分が大きいのではありますが。


記事では改憲反対の側はある程度体制ができているし、
メディアの中にはそれを紹介するものもあると指摘しています。
それでも安倍政権に対峙できるだけのじゅうぶんな
力があるとは思えず、まだまだ脆弱だろうと思います。

だから、憲法改正が本当にうまくいくかどうかわからないです。
改憲に反対する人たちは、既に体制がある程度できている。
昨年もSEALDsが盛り上がった時、朝日新聞や毎日新聞は
彼らを紹介して安倍政権を批判する記事を書いていました。
憲法改正に反対する大きな市民運動が出てきたら、
また批判的な記事も出てくるでしょう。

記事の評価は改憲反対勢力のかいかぶりの感が、わたしにはあります。
全体的に記事の論調は、改憲反対の勢力にとって
やや楽観的に見ているというのが、わたしの印象です。


民主党や野党のていたらくを批判するのは簡単ですが、
「国民は自分たちにふさわしいレベルの政治家を持つ」です。
記事では「本当に世論が動いていけば」とありますが、
安倍政権の圧倒的な強さや野党のていたらくという現状は、
国民の意識やレベルがそうだからだと言えるでしょう。

新しい政治戦力が生まれないとダメですよね。現在の政局は本当に異常な状態。
山(自民党)がひとつだけあり、あとはすべて平野。
どこに票を入れるか選択肢がない。ただ、本当に世論が動いていけば、
今まで黙っていた自民党内の穏健派から新たな動きが出てくる可能性もあるし
安倍政権が弱く見えたら違う人たちが出てくる。
新たな政党を作るのかわからないけど、チャンスではありますね。


関連エントリ:

「日本の非正規雇用はひどい」
「安倍政権・経済効果が薄い理由」


posted by たんぽぽ at 22:25| Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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