自民党の藤墳守岐阜県議が、本会議場で「同性愛は異常」と
野次を飛ばしたことが少し話題になりました。
「「同性愛は異常」とやじ=岐阜県議、ツイート問題質疑で」
(はてなブックマーク)
「「子ども産むのは責務」=岐阜県議、同性婚も批判」
(はてなブックマーク)
12月29日エントリで、「同性愛は異常」とツイートした
ネトウヨ公務員が議会の質疑で出てきたのですが、
このネトウヨの発言に野次で賛同をしたのでした。
よりによってネトウヨ公務員に共鳴したということです。
岐阜県の男性職員がツイッターに「同性愛は異常」などと投稿した問題で、
藤墳守県議(74)=自民=が10日、この問題に関する議会の質疑中、
本会議場で「同性愛は異常」とやじを飛ばしたことが分かった。
発言の趣旨は、さんざん言い古された同性愛差別です。
藤墳県議は取材に応じ、「差別的意識でなく、同性愛を認めれば少子化が進み、
国も地方も成り立たなくなるという趣旨だった」と説明。
同性結婚を認めると少子化が進むなんて「典型的」です。
実際に少子化が進まないことは、データが示しています。
性的指向は生得的なので、同性結婚を認めなかったところで、
異性と結婚して子どもを持つようになったりしないということです。
「同性結婚で少子化進行?」
「柴山昌彦の反同性愛発言」
さらにはこんなことも言っています。
子どもを持つ、持たないは各人が自由に決めることです。
個人のライフスタイルのありかたを、
かくあるべきと決めないでほしいものです。
「生を受けたら子どもを産み育て社会に貢献する責務がある。
貢献できる形を取れないことは理解に苦しむ」と持論を展開した。
「子どもを産み育てるのは義務」と考えるのは、
日本の反同性愛論者にはかなり見られると思います。
あの八木秀次氏も、同様の趣旨のことを言っています。
おそらく「家族思想信仰」に由来する考えなのでしょう。
「共産主義国の反同性愛(2)」
「子どもを産めない」ことを理由に同性愛に反対する人は、
不妊症のかたの存在を忘れると思います。
彼らの「理屈」なら、不妊症のかたも「子どもを産み育てる義務」を
果たせないので、結婚を認めるべきでなくなるからです。
「子どもを産み育てるのは義務」という考えは、
近年はだんだんとなくなりつつあるとはいえ、
国家が家族を管理する共産主義国にありがちです。
中国では現在も、国民は国家のために子どもを産み育てる
義務があるという規定があり、同性結婚を禁止しています。
中国では不妊症のかたも、「子どもを作れない」という理由で
やはり結婚が禁止されるので、日本の反同性愛主義者たちよりも
徹底していると思います。
「共産主義国の反同性愛」
藤墳守県議は批判にあっても発言を撤回しないとしていましたが、
県連政調会長を辞職することにはなったのでした。
「やじ議員が政調会長辞任、岐阜 「同性愛は異常」発言で」