このブログの12月27日エントリでご紹介の記事の続き。
「自民、別姓導入後ろ向き」(1/2)
「自民、別姓導入後ろ向き」(2/2)
この記事では、自民党の反対派(非共存派)として、
稲田朋美と高市早苗のふたりの意見が紹介されています。
両方の意見とも同じ趣旨で、親子で名字が異なるのが問題というものです。
稲田氏は民主党政権時、夫婦別姓反対の「急先鋒」として、
当時の千葉景子法相を追求。
「『夫婦別姓』の問題は、お父さん、お母さんの一方と
子どもの名前が違う『親子別姓』の問題である」と主張した
高市早苗総務相も、過去に国会で選択的夫婦別姓を議論した際に
「家族の絆が大切な価値だ」などとして反対を表明している。
朝日新聞の取材に「別姓を認めると、両親のどちらかと
子の氏が違う状態を作る」と語った。
親子で名字が違っていてなにが問題なのかと思います。
非共存派がよく持ち出す意見のひとつではあるし、
同趣旨の意見を取り上げているということは、
非共存派のあいだでよく取りざたされていて、
彼らの中では説得力があるということかもしれないです。
田母神俊雄も親子で名字が異なることが
問題であるかのように言っていたのでした。
先日の「日本人のこころを大切にする党(次世代の党)」の
参議院議員も親子別姓を問題視していました。
「田母神俊雄、別姓反対論を語る」
「非共存派のテンプレート」
「親子別姓が問題」という人は、現行民法でも結婚改姓すると
親と名字が異なることを、まったく無視します。
なぜかかるあからさまな親子別姓を問題にしないのかと思うところです。
彼らは「家族思想」を「信仰」しているので、
夫婦と子どもたちだけの核家族しか念頭になく、
結婚したら親は「家族」に入らなくなるのでしょう。
夫婦と子どもたちだけの核家族でも、
親子で名字が違っていてもなんら問題ないことも、
いくつも事例が挙げられてしめされていることです。
親が別姓でも子どもは問題ないという事例ばかりで、
問題あるという報告はぜんぜん見当たらないです。
物心つく前から親が夫婦別姓なので、「そういうもの」と思って、
疑問を持たなくなるということです。
「別姓夫婦の子どもたち」
「夫婦別姓・未来予想図」
「子どもがかわいそう?」
「心待ちにした選択的夫婦別姓」
「「親と別姓」でも不自由しない」
「「子どもがかわいそう」って、ほんとなの?
~別姓夫婦の子どもたちのアンケート調査結果概要~」
別姓夫婦の子どもにしてみれば、なにも問題がないのに、
赤の他人の非共存派によって勝手に問題があることにされて、
いい加減うんざりしているかたもいるかもしれないです。
非共存派たちのかかる認識は、「心の教育・女性フォーラム」
という、神道政治連盟が後押しする団体が行なった
的はずれな調査に、現れていると思います。
「そうそう、出典は明らかに・・・ん?」
この調査はなにが的はずれかと言うと、
現在同姓夫婦の中学生や高校生を対象にしているところです。
こうした子どもたちに質問すれば、現在家族で同姓のところへ
きゅうに親が夫婦別姓になる状況を考えるでしょう。
「中高生の6割以上が両親の別姓に抵抗がある」のは、
ある意味当然のことだと言えます。
この調査のやりかたが、非共存派にとっての
「親子別姓問題」の認識を示しているのだと思います。
彼らは現在夫婦同姓の家族が、きゅうに夫婦別姓になる
という状況を、想定しているのでしょう。
上述の2009年11月に朝日新聞に投書した中学生の子は、
親が夫婦別姓になったのは小学校に入る直前のことでした。
物心ついたときと言えますが、それでも親子別姓でぜんぜん問題ないと、
非共存派の決め込みをはっきり否定しています。
あってほしいと思わない人のこと
なんか知らない」と言った
反対派(非共存派)がいました。
https://twitter.com/WmVtt7k/status/1670094089113718784
おそらく結婚改姓が宿命的な
女性のことなど知ったことではない、
ということかもしれないです。
夫婦同姓とか親子同姓というのは、
苗字が変わらないことが前提の
男性本位であり、男性だけのもの
ということだと思います。