2015年12月28日

最高裁判所と日本会議

日本会議の歴代会長の中に、最高裁判所長官経験者もいるという、
注意が必要であろうことを指摘した記事があります。

「なぜ選択的夫婦別姓は最高裁で退けられたのか――
シリーズ【草の根保守の蠢動 番外編6】」

(はてなブックマーク)



さらに見逃せないのが、日本会議の会長は、
歴代、最高裁元長官が就任してきた事実だ。

この「国民会議」はのちに、「日本を守る国民会議」と
名称を変更し、日本会議の前身の一つとなる。
この団体の設立に並々ならぬ情熱を燃やし、初代会長に就任したのは、
最高裁長官を退官したばかりの石田和外だった。

また、2001年から今年2015年まで、14年間もの長きにわたって、
日本会議会長を務めていたのは、元最高裁長官の三好達。
三好は今も、「美しい日本の憲法を作る国民の会」の
共同代表を務めており、第一線から退いたわけではない。
このように、日本会議と最高裁は、
人事面で何かとつながりがある点に、留意が必要だろう。

ここに石田和外氏と三好達氏のふたりの名前が挙がっています。
最高裁判所の長官経験者で、のちに日本会議の会長と
なった人たちは、このふたりということなのでしょう。

三好達氏はメインブログの11月21日エントリで
取り上げた、朝日新聞の記事にも出ています。
会長の在任期間が14年と長いことや、会長をやめたのが今年2015年で
つい先日ということは、注意するところかもしれないです。

「日本会議が取り上げられた」

日本会議ってこんな会議 「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」が1997年に統合して発足


12月16日の同性強制の現行民法を合憲とした判決に、
こうしたことがどの程度関係があるのかはわからないです。
元最高裁判所長官が日本会議の要職に就くことがあること、
そういう政治思想の人が、最高裁判所の裁判官になることがあることは、
注意を要することだろうと思います。



付記:

最初の記事は、日本会議が選択的夫婦別姓の反対に
情熱をかけていることが、くわしく解説してあります。
これを見て、選択的夫婦別姓の反対は、宗教的カチカンであることが、
また少し知られることになったのは、よかったと思います。

http://b.hatena.ne.jp/entry/273939843/comment/smile4u
動機がさっぱり理解できないのは、これが宗教的価値観ゆえということなのか。


謝辞:

12月18日エントリのコメント欄で、最初の記事を
ご紹介してくださった魚さま、ありがとうございます。



posted by たんぽぽ at 21:43| Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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