リベラル懇話会を設立したことをお話したのでした。
「リベラル懇話会設立のお知らせ
~民主党幹部を交えた政策研究会の実施と意見書作成~」
(はてなブックマーク)
この懇話会に対して、なにやらごちゃごちゃ
批判しているかたたちもいるのですよ。
http://b.hatena.ne.jp/entry/273053095/comment/the_sun_also_rises
ざっとメンバーを見てみたが「経済」の専門家が少なすぎる。
経済政策がでたらめだったことが民主党や
今のリベラル凋落の最大原因なのにまだ判っていないようだ。
経済成長は七難隠すなのにね。分野が偏りすぎ。
http://b.hatena.ne.jp/entry/273053095/comment/mr_yamada
ジェンダー、社会的排除包摂、福祉障害、
歴史認識の専門家が全体の2/3ですか……。
経済、労働・雇用・少子化が1人ずつと……。
今の民主党がなぜ支持されていないかの分析から始めた方が……。
http://b.hatena.ne.jp/entry/273053095/comment/tnishimu
リベラルな事を考える前に経済のことを考えろ、
何が主で何が従かを間違えてるから受け皿になれないし、なっても失敗するんだ。
これらの批判の要点のひとつは分野が偏っていること、
とくに経済が弱い、ということがあるでしょう。
これについては、メインブログのエントリでお話していることです。
分野が偏って見えるのは、匿名参加のかたがいることと、
複数の分科会に参加するかたがいるためです。
これらを含めると「経済」もとくに少ないわけではないと思います。
これもメインブログで触れていますが、
この研究会の方たちは、政策実現のためには経済成長が必要と
考えていることは、記事ではっきりと述べています。
経済政策を重視しているのはあきらかであり、
「経済を考えていない」という批判は当たらないと言えます。
健全な経済成長をベースとしながら、経済学者アマルティア・センが
提唱する人びとの「潜在能力」の自由と平等を実現し、
「機会の平等vs結果の平等」という硬直した図式を乗り越え、
多様かつ他様な人びとの「生き方の幅」を、社会的連帯の維持とともに考察していく
――それが私たちの考える「厚みのある社会」「社会的包摂」の基本構想です。
<本会メンバーの基本的な合意事項>私たちは低成長をよしとしません。
「厚みのある社会」のためには、健全な経済成長が必要です。
もう一つの要点は、民主党がなぜ支持されないかの
分析がふじゅうぶんという批判だと思います。
これもまたメインブログで触れましたが、
この研究会の目的は、「リベラルの受け皿を作りたい」であって、
「民主党を支持したい」ではないということです。
よって民主党の現状改善には必ずしも関心がないのでしょう。
私たちは現在存在している「民主党」という
特定政党を支持するものではありません。
有志が共有した「ありうべきリベラル」の像に向けて
民主党に呼びかけていくものの、会のメンバーは民主党支持者とは限りません。
自民や公明、共産、社民、維新などの支持者もいるでしょう。
しかし「もしこんなリベラル政党があれば…」という想定のもと、
空虚でも根なし草でもないリベラルのあり方を提言し、
その「可能なるリベラル」の実現に向けて自らの知的資源を提供する。
懇話会の目的はあくまで「政策の提言」なのだと思います。
となれば、民主党がなぜ支持されないかという分析は、
必ずしも関心の対象ではないし、必要もないことなのでしょう。
民主党の体質やその改善に関する分析でしたら、
「日本再建イニシアティブ」という、
すでに活動しているシンクタンクがあります。
ここが具体的な提言や、民主党議員を交えた研究会も行なっています。
こちらに期待すればよいのだと思います。
「民主党政権再評価の前に」
「民主党政権・失敗の検証」
「民主党の現状・識者に聞く」
「民主党の現状・識者に聞く(2)」
付記:
ようは「民主党だから」「リベラルだから」ということで、
とにかくdisっておきたい、ということかもしれないです。
りべ懇に関心ある向き多いのかと思ったら、単にdisり目的で条件反射RTしてる方々が見受けられます。 突っ込む前に、数字の比率みて直観的におかしいと思わんのかな。 北田さんによる説明→ https://t.co/lEBx4hLHWs
— 穏やかなジャカルタ、J. kT (@jindongKT) 2015, 12月 9
関連エントリ:
「リベラル懇話会・設立」