2015年12月12日

日本の同姓強制と諸外国の現状

前のエントリメインブログの12月12日で取り上げた、
NHKの「クローズアップ現代」の選択的夫婦別姓の特集の続き。

「家族の名字 どう考えますか? ~“夫婦別姓”のゆくえ~」

「家族の名字 どう考えますか? ~“夫婦別姓”のゆくえ~ 
#nhk #クロ現 #クローズアップ現代」




ゲストとして、社会部の中島俊樹記者が登場します。
おもに諸外国の状況についてお話しています。
日本の政府も、夫婦で同じ名字にするように法律で義務づけている国は、
日本以外は把握できていないとしています。

例えばドイツなんですが、夫婦のどちらかの名字を選ぶ。
ただ、決まらない場合は、夫の姓にするというルールがあったんですけれども、
やはり女性差別だということで、1990年代に見直されました。

またアジアでも、例えばタイは、妻が夫の名字にするということを
義務づけていたんですけれども、これも2005年に
法律改正によって見直されているんですね。

「日本の政府も」というのは、メインブログの9月27日エントリで触れた、
2010年の衆院調査局の資料のことだろうと思います。
この時点で、日本の夫婦同姓の強制は「ガラパゴス」なのですが、
その後の5年間で、諸外国はさらに家族法を改正しているのでした。

「世界の夫婦別姓:2010年代の動向」


中島俊樹氏のコメントは、
国によって制度や慣習が違うので、一概には言えないと思うんですけれども
で始まっているのですよね。
これはなにが言いたいのだろうと、ちょっと思います。

ここでの問題は「名字に関する選択はどれだけあるか」、
「その選択肢の中に夫婦とも非改姓はあるか」だと思います。
そうなると結構「一概に言え」るように、わたしは思いますよ。

「一概に言えない」要素は、「ジャマイカの夫婦同姓は慣習であって
法律で定められていないが、日本の夫婦同姓は法律で
義務付けられている」といったことだろうと思います。

あるいは「タイの夫婦同姓は必ず妻が改姓だったので、
女性差別という違憲判決を出しやすかったが、
日本は男女どちらの名字でも選べて表面的に男女平等なので、
女性差別と判定にくい」といったことではないかと思います。

「夫婦別姓制度が必要なワケ(3)」


つぎのようなコメントもあります。
国内では日本の戸籍制度、この戸籍制度は非常に独特の、
世界から見ても独特のものですので、海外の事情と単純に
比較すべきではないと、そういう意見があることも事実です。

日本には「独特」の「戸籍制度」があると、どうなるのかと思います。
戸籍法より民法が上位法ですから、民法に合わせて戸籍法を
定めるのであり、戸籍法の都合で民法を規定するのは本末転倒です。

「家族思想信仰」の観点から言えば、
「戸籍」は彼らの「信仰」を表現したものです。
日本にはこうした「独特」の「信仰」があるがゆえに
民法改正を阻害しているということになるでしょう。

戸籍の存在をもって、日本が「独特」ということを問題にするなら、
選択的夫婦別姓の実現が世界的にも遅れて、
「ガラパゴス」になった大きな原因のひとつである、
ということを考えることになるでしょう。



関連エントリ:

「家族の名字どう考えますか?」


posted by たんぽぽ at 22:37| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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