問題の発言主は、神奈川県海老名市の鶴指(つるさし)真澄市議です。
「同性愛者は「異常動物」 海老名市議が不適切ツイート」
(はてなブックマーク)
「“同性愛は異常”海老名市議「酒に酔って」」
(はてなブックマーク)
「同性愛者を「異常動物」と呼ぶ神奈川県の海老名市議会副議長。
の鶴指眞澄(つるさしますみ)議員 @turusashi_masum」
(はてなブックマーク)
この発言はツイッターでなされたものです。
もとのツイートはすでに削除されていますが、
ブックマークがたくさん付いて、全文が確認できます。
「同性愛は生物として異常」とか「人間以外の動物に同性愛はない」
といった認識は後を絶たないようです。
http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/turusashi_masum/status/670638601424740352
最近のマスコミの報道は倫理観に欠けている、
何でも珍しいいことがあれば良いネタのようにして報道する、
報道したことでその人物はなおさら優越感が出るのだ、
一例が同性愛とやらだ!生物の根底を変える
異常動物だということをしっかり考えろ!
マスコミで取上げる影響を考えろ!まじめ人間が馬鹿を見る
— つるさしますみ (@turusashi_masum) 2015, 11月 28
同性愛者というのは、一定の割合で人間の中から現れます。
5%程度だろうと推測されます。
性的嗜好は遺伝ではないですが生まれつきのものです。
(胎児期に受けるホルモンの影響と考えられています。)
よって学習によって後天的に変えることはできないものです。
人間以外の動物にも、同性愛や同性同士の性行為は
幅広く見られることがわかっています。
同性愛というのは「異常動物」でないどころか、
むしろ「ありふれている」存在だと言えます。
「動物の同性愛がスケールでかすぎてビビる」
交尾に限られない、同性愛的行動が1500に近い種で観察されることが
示されていて、このうち500種については十分な典拠があげられている
【自然界の同性愛】キリンのオスは発情期になると… pic.twitter.com/ISinOAl3xy
— ともみ (@6D77) 2015, 5月 23
雄同士のペンギンカップルで子育てしているとか、
ペンギンの雄の同性カップルを動物園側が引き離そうとして
問題になっているといったこともあります。
「オスのペンギン2羽、同性カップルで養子をもらって子育て中」
「動物たちの同性愛問題 / オス同士のペンギンカップルが
無理やり引き裂かれそうになり議論を呼ぶ」
このあたりについては、つぎのエントリでも触れています。
「同性結婚と生物の目的?」
「同性カップルの子ども」
付記1:
鶴指真澄市議の同性愛に関するツイートは、
マスコミに対する不満をぶちまけたものだったのですよね。
その矛先が朝日新聞というところに、
この市議の政治的立ち位置が現れていると思います。
鶴指市議はほぼ同時刻に朝日新聞のアカウントに対しても、
「マスコミの責任感のない記事掲載が問題だ」
「同性愛は異常なのだ」とメッセージを送っていた。
付記2:
鶴指真澄市議の問題のツイートは、こちらで見ることができます。
同性愛者を「異常動物」と呼ぶ海老名市議会副議長。@turusashi_masum pic.twitter.com/wliQL5soi4
— mold (@lautrea) 2015, 11月 28
以下のまとめにも鶴指真澄市議のツイートが入っています。
「同性愛者を「異常動物」と呼ぶ神奈川県の海老名市議会副議長。
の鶴指眞澄(つるさしますみ)議員 @turusashi_masum」