社会の多様性に関する出口治明氏の記事があります。
選択的夫婦別姓についても触れているので見てみたいと思います。
「多様性こそ会社発展の原動力」
同性のパートナー関係については理解され始めるようになりました。
しかし、わが国では旧来の価値観や社会常識が
根強く残っているように思います。例えば夫婦別姓の問題です。
経済協力開発機構(OECD)に加盟している世界の先進国で
法律婚の条件に同姓であることを強要している国は、実は日本だけなのです。
夫婦同姓の強制はいまやほとんど日本だけということは
これまでに何度もお話していることです。
それをここでも改めて指摘されているわけです。
「世界の夫婦別姓」
「夫婦別姓・国連の勧告の記事(2)」
" ドイツは夫婦同姓を定めていたが、夫婦間で合意が得られなかった場合は夫の姓とする規定を、連邦憲法裁判所が91年に違憲と判決。93年に法改正し、別姓も選択できる制度とした。タイでも05年に同様の制度へと法改正した " http://t.co/PMHA1V1xic
— bandeapart72 (@bandeapart72) 2015, 9月 23
ビジネスにおいても画一的な男性中心社会は
世界的に見て「ガラパゴス」だとも出口治明氏は述べています。
選択的夫婦別姓に関しては、日本の「ガラパゴス」ぶりが
いっそうきわだっていると言えるでしょう。
家族のありかたに関して、なぜ日本が世界から取り残されたかですが、
それはひとえに「家族思想信仰」のためだと思います。
一般に必要な社会の変革が妨げられる要因として、
「既得権益層が強すぎる」ということは多いです。
宗教はそうした既得権益になることがしばしばあります。
現代日本の「家族思想信仰」はそうした既得権益層の典型であり、
宗教が社会の変革を妨げた例になるでしょう。
付記:
出口治明氏はフランスの家族政策を調べていたりして、
このような問題についてはとても詳しいと思います。
「出生率回復のシラク3原則」
「公平性重視の少子化対策」
謝辞:
メインブログの9月27日エントリのコメント欄で、
日経産業新聞の記事を教えてくださった魚さま、
ありがとうございます。