2015年12月01日

選択的夫婦別姓でガラパゴス

10月12日の日経産業新聞(11月12日の日本経済新聞?)に
社会の多様性に関する出口治明氏の記事があります。
選択的夫婦別姓についても触れているので見てみたいと思います。

「多様性こそ会社発展の原動力」


同性のパートナー関係については理解され始めるようになりました。
しかし、わが国では旧来の価値観や社会常識が
根強く残っているように思います。例えば夫婦別姓の問題です。

経済協力開発機構(OECD)に加盟している世界の先進国で
法律婚の条件に同姓であることを強要している国は、実は日本だけなのです。

夫婦同姓の強制はいまやほとんど日本だけということは
これまでに何度もお話していることです。
それをここでも改めて指摘されているわけです。

「世界の夫婦別姓」
「夫婦別姓・国連の勧告の記事(2)」


ビジネスにおいても画一的な男性中心社会は
世界的に見て「ガラパゴス」だとも出口治明氏は述べています。
選択的夫婦別姓に関しては、日本の「ガラパゴス」ぶりが
いっそうきわだっていると言えるでしょう。


家族のありかたに関して、なぜ日本が世界から取り残されたかですが、
それはひとえに「家族思想信仰」のためだと思います。
一般に必要な社会の変革が妨げられる要因として、
「既得権益層が強すぎる」ということは多いです。
宗教はそうした既得権益になることがしばしばあります。

現代日本の「家族思想信仰」はそうした既得権益層の典型であり、
宗教が社会の変革を妨げた例になるでしょう。


付記:

出口治明氏はフランスの家族政策を調べていたりして、
このような問題についてはとても詳しいと思います。

「出生率回復のシラク3原則」
「公平性重視の少子化対策」



謝辞:

メインブログの9月27日エントリのコメント欄で、
日経産業新聞の記事を教えてくださった魚さま、
ありがとうございます。



posted by たんぽぽ at 21:35| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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