2015年11月28日

マイナンバーで奨学金返済?

学生支援機構の奨学金の返済に、マイナンバーを利用することを
文部科学省が検討していることがわかりました。
マイナンバーで年収を把握して、きっちり取り立てようということですね。
今のところ検討の段階ですが、具体化する可能性はあると思います。

「奨学金返還にマイナンバー 年収に連動、文科省検討」
(はてなブックマーク)



記事は短いので全文引用します。
日本学生支援機構による奨学金制度をめぐり、
文部科学省は2日までに、マイナンバーを使って年収を把握し、
返還額を柔軟に変える「所得連動返還型奨学金」の導入に向けた検討を始めた。

有識者会議で年度内に報告を取りまとめ、2017年度の大学進学者から
導入を目指すが、プライバシー確保などが課題だ。
12年度に始まった現行制度では、年収300万円以下だと返還を猶予。
総務省の07年度調査で、大学などを卒業した30~50代の約3割が
300万円を下回っていたことから、返還が進まず、
債権管理コストがかさむ懸念が指摘されている

プライバシー確保もとても重要ですが、
強制的に取り立てることで生活の圧迫になるのではないか
という懸念が、もっと大きいように思います。
奨学金の返済がきわめて大きな負担となっている現状に加えて、
学生支援機構の取り立ての姿勢があるからです。


わたしはメインブログの9月15日エントリで
こんなことを書いたのでした。
この予想が当たる可能性が出てきました。

「改正マイナンバー法成立」
日本学生支援機構の奨学金の申請にも、
マイナンバーの提示を求められるようになります。
奨学金を借りたことがマイナンバーで管理されることで、
卒業してからの支援機構による借金取り立てが、
いまよりさらにやりやすくなるのではないかと思います。
(そのためのマイナンバーでもあるのでしょうし。)


NHKが受信料の取り立てに、マイナンバーを利用しようと
していることをお話しましたが、今度は学生支援機構ですよ。
NHKと学生支援機構というのが、「いかにも」という感じです。

「マイナンバーで受信料義務化?」

上記エントリで、わたしは次の予想をしましたが、
これも当たったということです。
マイナンバーが導入されると、一般市民の納税状況や
預金口座の把握や管理がしやすくなることを利用して、
あざいといことを考える人や組織が、まだ出てくるかもしれないです。

posted by たんぽぽ at 14:50| Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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