反韓国イデオロギーの強い排外主義者、
ようは「ネトウヨ」という人たちなのでしょうね。
わたしはそのように想像するよ。
なんだか、別姓議論でやたら韓国に関心があるひとによくわからないメンションをいただいている。
— mojin (@mojin) 2015, 11月 13
ネトウヨのような排外主義者たちも、
選択的夫婦別姓に反対することが多いです。
「夫婦別姓は、韓国人や中国人、在日外国人が望んでいる」とか、
「日本の家族を崩壊させる外国人や在日の陰謀」と
いったことが、その主張の基調になっています。
多少知識のある排外主義者になると、韓国や中国は
夫婦別姓が原則であることを知っていたりします。
それで「自国の制度を日本に導入しようとしている」とか、
「日本で偽装結婚をしやすくするための陰謀」と言ったりもします。
「夫婦別姓は在日が望んでいる?」
「国際結婚に関する反対派の認識」
「選択的夫婦別姓のまとめ
「朝鮮の制度と言っている」
彼らには「選択的夫婦別姓は悪」という認識があり、
さらに「自分にとって悪いものは、韓国、中国や、
在日外国人がもたらす」という妄想があるのでしょう。
それで選択的夫婦別姓が韓国、中国や在日外国人の利益のために
なされると信じているのだと思います。
実際のところは、国際結婚は原則夫婦別姓です。
また在日外国人は日本名が通名ですから、
夫婦同姓になるのは、その通称だけであり
しかも自由に名字を決められるので、いわば「夫婦新姓」です。
「国際結婚と苗字」
「現代日本の夫婦新姓」
選択的夫婦別姓制度は、日本国内で結婚する
日本の戸籍を持ったものにだけ関係があることです。
外国人にはなんら関係のないことであり、
おそらく興味もぜんぜんないでしょう。
それゆえ排外主義にもとづいた選択的夫婦別姓の反対論は、
どれも根拠がまったくないものとなります。
その主張は必然的に意味不明のしろものになるということです。
このような排外主義と結びついた選択的夫婦別姓反対論は、
わたしが見たところ、2009年の民主党政権が誕生する前後から
眼につくようになったと思います。
民主党政権に危機感を持った「ネトウヨ」たちが、
民主党の政策だというので、選択的夫婦別姓に関心を持つことになり、
彼らの思考構造の中で反対論を作り上げた
ということだろうと、わたしは想像します。
もっとむかしからある、「家族思想信仰」にもとづく
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
排外主義者の選択的夫婦別姓反対論には
ほとんど興味を示さず、主張を利用することもないようです。
彼らから見ても「ネトウヨ」の別姓反対論なんて、
ナンセンスに見えるということなのかもしれないです。