2015年11月07日

民法改正・最高裁判決の懸念(2)

9月25日なので少し前ですが、『アエラ』に夫婦別姓訴訟の
原告のかたへのインタビュー記事が出ているのでご紹介します。
11月4日に最高裁で弁論が行なわれるので、それを受けての記事です。

「「夫婦別姓」この冬に初の違憲判断へ 原告団の思い」

9月23日に時事通信で、選択的夫婦別姓を認めないことで
女子差別撤廃委員から勧告を受けていることを書いた
記事がありましたが、それとほぼ同時の記事になります。

記事中の写真の出ているシンポジウムは、9月16日に行なわれたもので、
9月20日エントリでご紹介したものだと思います。



1審、2審で原告の訴えが棄却されたときは、
手段が尽きたと思って、わたしもなかばあきらめていました。
同じように思ったかたも多かったのではないかと思います。
今年の2月に大法廷回付が決まったときは、驚きましたよ。

もはや半分諦めていたときに、大法廷で判断が下されることを聞き、興奮した。
11月の口頭弁論では、「自分の名前は一番のアイデンティティーだ」と、
憲法13条、「個人の自由、尊重」について訴えるつもりだ。


記事の最後のくだりについて、お話しておきたいと思います。
この懸念は考えられることだと思います。
同様のことを考えているかたも少なくないだろうと思います。
2013年12月に婚外子の相続差別が撤廃されたときも、
同じ懸念はささやかれていました。

「違憲判断を強調するほど、憲法そのものを法律に合うように
変えてしまおうという動きが出てくるのではないか。
今の動きは怖いと思っています」

安倍政権は憲法改正を政治目標にしているし、
自民党の改憲案には、24条を改正して「家族の助け合い」を
強調する文言が入っているからです。
これは「家族思想信仰」を憲法で義務づけようというものです。
「信仰」に当てはまらない「異教徒」の夫婦別姓を、
憲法違反として排除することが目的です。

「自民党・改憲の解説漫画(2)」
「参院選の争点は家族?」
「憲法24条の改正と家族」
「憲法24条と社会保障」


いまのところ憲法24条を改正しようとする動きや議論は、
顕在化はしていないようです。
それでも婚外子の相続差別に違憲判決が出たとき、
自民党の「家族思想信仰」の議員たちの反発はすさまじかったのでした。
そして婚外子の相続差別が撤廃されたあとも、
婚外子差別の復活を公約にする自民党議員はいます。

「違憲判決に反対論噴出」
「違憲判決に挑戦する自民」
「違憲判決に反対論噴出」

このまま自民党政権が長引けば、「家族思想信仰」を維持するべく
「異教徒」を排除するための憲法24条の改正の議論が
具体化する可能性もいずれ高まってくることもあるでしょう。



posted by たんぽぽ at 11:11| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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