2015年07月05日

いい男の二番目にならない

メインブログの7月4日エントリでご紹介した、
「ノルウェーでは事実上の一夫多妻制となっている」と
力説する「弱者男性」の続きです。

この「弱者男性」のかたは「きもくて金のないおっさん」
まとめのコメント蘭で、つぎのような主張もしています。

http://togetter.com/li/824984#c1925046
女性は自分より収入が多い男を好むという調査結果から考えうるルートとして
①一夫一妻の前提で自由恋愛に任せる→女性の未婚化で少子化する
②シングルマザーを支援して事実上の一夫多妻を作る→
キモいおっさんが事実上の奴隷となり人権的にどうか
③男性の収入を女性より多くする→男女平等としてどうか
④諦めて高収入女性が男を養う→キモい男女は救われないが
昭和レベルで成り立つ、というところ

ここでは、2.の「シングルマザーを支援して事実上の
一夫多妻を作る」に注目したいと思います。
「シングルマザーを支援」するのは、この「弱者男性」に言わせると、
一部のお金を持っているイケメンになるのでしょう。


保育所や公的手段以外の、生活支援手段がある女性であれば、
わざわざ「いい男の二番目さん」になって経済的支援を受けなくても、
ほかにいくらでも活用できる人脈はあると思いますよ。

「女性だって人間だし、結婚って人間関係のはずなんですが。」
それを保育園以外でカバー出来る人脈を備えている人が
「いい男の二番目さん」に甘んじてシングルマザーで
い続けるだろうか、っていうと、更に微妙だ。
それだけ人脈があれば、人の良い面に触れる部分も多いはずだし、
人の紹介なんかも望めるはずだからね。

メインブログでお話したように、ひとり親でも生活できて、
一夫一婦制のカチカンが維持されていて、
個人を重視する恋愛・結婚観を持っているであろう女性が、
活用できる人脈もあるとなれば、なおさら婚姻の平等に反して
自分が差別的に扱われる「いい男の二番目さん」に
なろうなどとは思わないことと思います。


「シングルマザーを支援して事実上の一夫多妻を作」れるくらい
経済力を持った男性が、どれくらいいるのかということもあります。
日本をはじめほとんどの国で一夫多妻が認められない理由は、
もちろん婚姻の平等に反して女性差別的だからですが、
ほかにもそれだけの経済力を持った男性がいないことがあります。

「少子化を食い止めるには一夫多妻制にするのが一番」
日本などの先進国で一夫多妻制が認められていない最大の理由は、
一夫一妻制の場合と比較して子どもの養育投資総額が減少する可能性が高く、
そのデメリットが大きいからです。

子どもは産むだけでなく育てる必要があること、
そして育てるには相応の経済的負担が必要なことを無視するのは、
「一夫多妻」を主張する人にありがちなことだと言えます。


日本の場合ですが、年収1000万円以上の男性は既婚率が、
きゅうに下がるというデータもあります。
単身者のままでも生活に不自由がなく、むしろライフスタイルの
自由を維持したいと考えるかたが多いからです。

「年収1000万円以上は独身志向!?」

最初の「弱者男性」氏が「シングルマザーを支援する」と想定する
「金のあるイケメン」は、結婚さえしない人が多いということです。
そんな人たちがわざわざ「二番目さん」を囲って、
経済的支援までするとはとても思えないことです。
そんなお金と時間があるなら、自分のために使って、
独身のまま自由な生活を謳歌するところでしょう。


かくして「金のあるイケメンがシングルマザー支援をして、
事実上の一夫多妻制になる」という、「弱者男性」氏の主張は、
根拠のない荒唐無稽な妄想であると言えると思います。

こんな絵空事をまじめに主張していられるのは、
かかる「弱者男性」氏は、「自分はいい男に女を取られる」という
被害妄想に取り憑かれていることと、他人も自分と同じような
「恋に夢見る恋愛至上主義」だと思っているからだろうと思います。



付記:

くだんの「弱者男性」氏は、一部の金を持っているイケメンが、
シングルマザーを支援するのが不満ということのようです。
それならシングルマザーの経済的支援を強化すればいいと思います。
そうすれば「いい男の二番目さん」にならなくても、
ひとり親世帯でいても生活できるようになるからです。
実際ノルウェーのような高福祉国家はそうなっています。

ところがこの「弱者男性」氏は、「シングルマザー・ファザー支援が
逆進的課税を生む」
などと言ったりして
ひとり親家庭の支援に反対しているのですよ。
なぜにわざわざ自分の望む事態と反対の事態を
引き起こすことになる主張をしているのかと思います。



関連エントリ:

「きもくて金のないおっさん」
「弱者男性を養わない理由」
「弱者男性と社会保障問題」
「いい男の二番目になる?」


posted by たんぽぽ at 22:34| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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