2015年07月02日

性感染症と反同性愛発言

兵庫県の宝塚市で、性的少数者のための基本方針策定を
目指しているのですが、議会でとんだ差別発言が飛び出したのでした。

「「宝塚がHIV感染の中心に」自民議員発言、議事一時中断」
(はてなブックマーク)

発言の主は自民党議員団の大河内茂太議員。
一般質問で出てきたもので、議事が一時中断するほどになったので、
かなり強烈だったのでしょう。



これが問題の発言です。
「男性同性愛者=HIVの感染率が高い」のイメージを
必要以上に強調するのは、反同性愛のひとつのパターンと言えます。

大河内議員は「HIVは、特に男性間の性的な接触によって広がっている。
条例ができた場合、話題性もあり、たくさんの人が集まり、
HIV感染の中心になったらどうするのか、
という議論が市民から出てくる」と発言。

HIVはだれでも感染しうるのですし、アナルセックスの感染率が
高いことを啓蒙した上で、病気の対策を推進するのが、
すべての人の利益にもなりえる「性的少数者への支援」でしょう。
反対するための「ねた」に使うものではないです。


「話題性もあり、たくさんの人が集まり」というのも、
こうした場合によくありがちな被害妄想だと思います。
渋谷の同性愛者のパートナーシップ条例に反対するビラでも、
同様の被害妄想を現していました。

「渋谷で反同性愛のビラ」

渋谷区では4月1日からパートナーシップ条例が施行されています。
渋谷には同性愛者が殺到したり、同性どうしで公然と抱き合ったり、
キスしたり、エイズが蔓延したりしているでしょうか?

「渋谷区「同性婚」条例1日施行 全国初、法的効力なしも…」


以下のコメントは人権に理解のない人や、
反人権の人がいかにも言いそうなことだと思います。
大河内議員は「差別の意図はない。支援の必要性は認めている。
人権は大切だが全体の利益の中でのバランスが必要だ」と話した。

人権を超越した「なにか」があって、その「なにか」のために
人権を制限できると彼らは考えているということです。
基本的人権はつねに最優先に置かれるものです。
人権を超越した「なにか」など一切存在しないです。

「全体の利益」はすべての人の人権が認められることです。
それは同性愛者も異性愛者も同様に権利が認められるということです。
「バランスが必要だ」と言って、同性愛者の人権を制限したら、
一部の人たちの人権しか認められないことになります。
大河内茂太議員は「全体の利益」のためと称して、
「部分の利益」を優先させることになります。


付記1:

つぎの記事のふたつ目の項目で、
大河内茂太議員の問題発言が取り上げられています。

「LGBTのテーマで炎上を起こす人に足りない考え方」


付記2:

宝塚は同性カップルの市営住宅の入居を検討もしています。
もともと性的少数者を支援する政策に積極的なのでしょう。
そこへもってきて、差別意識を持った議員の発言が
出てきたということだと思います。

「同性カップル、市営住宅への入居検討…宝塚市」(リンク切れ)
(はてなブックマーク)


付記3:

同性愛とHIV感染に関する議員の差別発言といえば、
昨年の5月にもこんなことがありました。兵庫県議会です。

「性感染症と同性愛差別」




posted by たんぽぽ at 22:37| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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