2015年06月27日

反権利主義者の経済問題

ある種の人たちに見られるひとつの特徴だと思います。



具体例でわたしが思いつくことは、子ども手当てがつぶされるとき
「財源」が理由のひとつになったことがあります。
生活保護は投入した税金のほぼ全部が消費に使われるので、
景気の循環という観点からは効率がよいのですが、
世間さまは生活保護を攻撃することに血道を上げるのでした。


この手の人たちがとくにたちが悪いと思うことは、
下位のものの権利を制限する際に「経済」や「財源」を持ち出すとき、
「理性的」だといわんばかりの印象づけをすることです。
そして権利を主張する人たちを、「経済がわからない
あたまの悪い人たち」と印象づけするのですよね。

そんなに「経済」や「財源」がわかっているのなら、
下位のものの自由や権利を保証する施策で、
経済効果を上げそうなら、積極的に推進してほしいものです。

そうしたくないというのなら、権利や自由や人権に
反対することが目的の反知性主義者ということだと思います。
「経済」や「財源」が本当にわかっているのではなく、
反権利・反人権のための「手段」にすぎないということでしょう。


「目的」は人間がよりよい暮らしをすることです。
経済や財源はそのための「手段」のうちです。
経済や財源のために、人間の暮らしが制限されるのは、
「目的」と「手段」の倒錯であり本末転倒です。



posted by たんぽぽ at 16:47| Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください