2015年06月09日

夫婦別姓のべたな偏見

すでにかなり前ですが、4月10日に放映されたフジテレビの
『バイキング』で、選択的夫婦別姓が取り上げられたのでした。
このとき出演した鈴木奈々氏が、かなりひどいことを言ったのですよ。

「鈴木奈々が夫婦別姓について調査…福島みずほ議員に対し「愛はあるんですか?」」




鈴木奈々が披露した夫婦別姓の認識が、「愛がない」とか
「離婚しやすい」とか、べたな偏見そのものなのですよ。
ここまで典型的なのを、わたしはひさしぶりに見ました。

すると、鈴木は「愛はあるんですか?そこに」と質問したが、
福島議員は「逆に、愛がないと続かないね」と即答した。
愛はあるが結婚届を出さなかったという福島議員に、
鈴木は「それ不思議!」と、驚きの声をあげた。
すると、鈴木は「確かに離婚するのも楽にできそう」と、
とんでも発言をし、これには福島議員も「そんなことはない。
離婚はしない方がいい」と、ツッコミを入れてフォローする場面も。

愛うんぬんに関しては、自分は改姓するつもりがなく、
妻に改姓させて夫婦同姓でなければならないと考えている
男性諸氏こそ、愛を疑われるかもしれないですよ。
妻のことより自分の保身や見栄を優先しているのですから。
離婚については、そんなことを言うなら資料を出せと思います。

「同姓派男性の自分の問題」
「同姓派男性の自分の問題(2)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(5)」


高校生とか中学生だと、オトナ社会のカチカンを
そのままコピーしていたりして、びっくりするくらい
因習・反動的な意見を吐くことがままあります。
社会に出て壁にぶつかると、自分で考えるようになって、
オトナ社会のカチカンのコピーから脱却するようになるのですね。

鈴木奈々はこの問題に関しては「オトナ社会のカチカンのコピー」から
ほとんど抜け出していないのか、という気もします。
1988年産まれで現在26歳なので、そろそろ社会の壁に
ぶつかってもよさそうですが、まだの可能性もなきにしもあらずです。

こういうべたな偏見を言ってのける人に即答して、
なぜ選択的夫婦別姓が必要なのか、夫婦別姓を選ぶ理由はなんなのかを、
ていねいにお話する福島瑞穂氏はすごいと思います。
長年この問題に取り組んできただけのことはあると思います。



posted by たんぽぽ at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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