『バイキング』で、選択的夫婦別姓が取り上げられたのでした。
このとき出演した鈴木奈々氏が、かなりひどいことを言ったのですよ。
「鈴木奈々が夫婦別姓について調査…福島みずほ議員に対し「愛はあるんですか?」」
鈴木奈々が披露した夫婦別姓の認識が、「愛がない」とか
「離婚しやすい」とか、べたな偏見そのものなのですよ。
ここまで典型的なのを、わたしはひさしぶりに見ました。
すると、鈴木は「愛はあるんですか?そこに」と質問したが、
福島議員は「逆に、愛がないと続かないね」と即答した。
愛はあるが結婚届を出さなかったという福島議員に、
鈴木は「それ不思議!」と、驚きの声をあげた。
すると、鈴木は「確かに離婚するのも楽にできそう」と、
とんでも発言をし、これには福島議員も「そんなことはない。
離婚はしない方がいい」と、ツッコミを入れてフォローする場面も。
愛うんぬんに関しては、自分は改姓するつもりがなく、
妻に改姓させて夫婦同姓でなければならないと考えている
男性諸氏こそ、愛を疑われるかもしれないですよ。
妻のことより自分の保身や見栄を優先しているのですから。
離婚については、そんなことを言うなら資料を出せと思います。
「同姓派男性の自分の問題」
「同姓派男性の自分の問題(2)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(5)」
高校生とか中学生だと、オトナ社会のカチカンを
そのままコピーしていたりして、びっくりするくらい
因習・反動的な意見を吐くことがままあります。
社会に出て壁にぶつかると、自分で考えるようになって、
オトナ社会のカチカンのコピーから脱却するようになるのですね。
鈴木奈々はこの問題に関しては「オトナ社会のカチカンのコピー」から
ほとんど抜け出していないのか、という気もします。
1988年産まれで現在26歳なので、そろそろ社会の壁に
ぶつかってもよさそうですが、まだの可能性もなきにしもあらずです。
こういうべたな偏見を言ってのける人に即答して、
なぜ選択的夫婦別姓が必要なのか、夫婦別姓を選ぶ理由はなんなのかを、
ていねいにお話する福島瑞穂氏はすごいと思います。
長年この問題に取り組んできただけのことはあると思います。