橋下徹大阪市長が政治家をやめることを表明したのでした。
ところがマスコミの中には、橋下を引き止めたくて、
未練がましいインタビューをしていたところがあるのですよ。
読売テレビが「まだ続けてほしいと思っている有権者も」とヨイショ質問。「叩き潰すと言ってこっちが叩き潰されたわけだから…」「報道の自由が民主主義を支える根幹」と橋下氏。読売テレビなおも「過去の発言を覆したこともある。今度も覆してほしいと思っている有権者が」とまたヨイショ。おいおい。
— 冨永 格 (@tanutinn) 2015, 5月 17
橋下氏、政界引退の意向表明。次の市長選には出馬せず。「叩き潰すといって、叩き潰されたわけですから」「政治家は、僕の人生から終了です」 NHKアナウンサー、未練タラタラの女(男)みたいで、考えを変えることはないのかと、しつこい。辞めると言ってるんだからいいじゃないか。
— 佐藤龍一 (@RyuichiSato) 2015, 5月 17
ふたつ目のツイートも質問者は読売テレビという指摘あり。もともとマスコミは、橋下徹をやたら持ち上げる傾向がありました。
なぜマスコミは橋下徹にかくも期待するのかと思います。
話題性があってねたを提供してくれることはあるのかもしれないです。
また関西にあるマスコミは、つぎの記事で述べられているような、
橋下を批判しない事情があります。
「大阪の住民投票結果から見えるもの」
在阪テレビマスコミは、政治家としての橋下氏を生み出した母体のようなもので、
基本的に橋下氏に対して批判的な態度は取れません。
実際、開票を速報をしていた関西テレビは、否決の結果が出た後に、
何故か延々と橋下氏の政治家としての軌跡を流し続け、
橋下氏が敗北宣言をした記者会見の開始直前に速報番組が終了してしまい、
通常のバラエティー番組に移行してしまいました
これら以外にもなにかあるかもしれないです。
わたしが想像するのは、マスコミ各社は正統的な政治改革を
じつは歓迎しないからではないか、ということがあります。
それで「カイカク」を標榜する勢力や政治家が現れると、
それを必要以上にもてはやすことで、国民の関心をそちらへ惹き付けて、
正統的な政治改革から支持をそらそうとするのではないかと思います。
そうだとすると、10年前にコイズミをもてはやしたのも、
この理由ということになると思います。
日本のマスコミは自民党政権をこころよしとは
していなさそうに思うのですが、さりとて正統的な政治改革を
望んでもいないのではないかと思います。
彼らもその程度には「既得権益者」ということだと思います。
そういえば、2009年8月に民主党が政権を取ったすぐあと、
各新聞社はこぞって「民主党政権は豹変せよ」
なんて社説に書いていたのでした。
「 鳩山由紀夫に「君子豹変」を推奨した各紙社説を批判する毎日新聞社説に関するメモ」