2015年05月26日

女性議員の割合の年次推移

おもな国ぐにの上院における女性議員の割合の年次推移です。
1970年から2010年までです。
女性議員の割合の国際比較はときどき話題にしていますが、
年次推移の比較はあまりしなかったと思います。




目を惹くのは、やはりスウェーデンとノルウェーです。
これら北ヨーロッパの2国は、45年前から女性議員の割合で
他国をずっと凌駕し続けてきたのでした。
早い時期から、女性議員を増やすことに熱心だったのでしょう。

ほかの国ぐにが10%以下に低迷する20世紀に、
すでに女性議員の割合は40%前後に達しています。
2010年の時点でスウェーデンは45.0%で、
女性議員の問題については、ほぼ問題がなくなっています。


ついで女性議員の割合が高いのはドイツです。
(グラフが1985年と1990年のあいだで切れているのは、
1985年までは西ドイツだけのデータと思います。)
東西ドイツ統一後の1990年に20.5%となり、2010年には32.8%です。

ドイツは、北ヨーロッパ2国よりは少ないですが、
それ以外の国ぐによりはずっと多くなっています。
ドイツはヨーロッパの中では因習・反動的家族観が強く
高齢化が進んでいたり、出生率が低くなっているのですが、
女性議員の割合ではかなり健闘していることになります。


それ以外の国ぐにはおおむね21世紀になってから、
女性議員の割合が高くなり始めます。
とりわけ目覚ましいのはシンガポールです。
2005年から急激に女性議員の割合が高くなり、
2010年には23.4%で、すでにイギリスより多くなっています。
(シンガポールは1975年と1980年はゼロだったのですよね。)

韓国も21世紀に入ってから、女性議員の割合が高くなります。
2005年には13.4%で日本より割合が高くなり、
2010年の時点で14.7%、国際的にはこの割合は低いほうですが、
20世紀中と比べると改善は見られるようになっています。

日本も2000年から女性議員の割合は高くなり始めます。
それでも他国の割合の上昇には追いつかず、
2010年現在で11.3%であり、グラフ中の国の中では最下位であり、
国際的にも女性議員の割合はかなり低いほうになっています。



posted by たんぽぽ at 21:26| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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