2015年04月19日

姓の選択と他人への強要

そういえば夫婦別姓希望の人が、夫婦同姓希望の人に対して
「別姓にしろ」と圧力をかけることはないようですね。
他人さまは夫婦同姓でも夫婦別姓でも好きにすればいい、
という考えのかたがほとんどだと思います。



わたしは他人に「別姓にしろ」と強要する気はぜんぜんないし、
どこかの夫婦別姓希望のかたが「別姓にしろ」と、
他人に強要するのを見たこともないです。
これをご覧のかたも、おそらくそうだろうと思います。

夫婦同姓希望の人が、夫婦別姓希望の人に「同姓にしろ」と
強要することは、残念ながらいくらでもあります。
赤の他人に対して、自分の信念にもとづいた圧力をかけるのは、
もっぱら夫婦同姓派の人たちばかり、ということになりそうです。


夫婦別姓、非改姓結婚を希望するかたは、
自分の生活の不都合を改善したいからそうするのであって、
他人がどうするかは、基本的にどうでもよいことだろうと思います。
それゆえ他人が夫婦同姓と夫婦別姓のどちらを選択するかには、
興味もわかないのだと思います。

「夫婦は同姓であるべき」と一定の信念を持った人は、
例の「家族思想」が信仰になっているかただと思います。
(無意識のうちに感化されている人もふくめて。)
この信仰のもとでは、夫婦別姓は思想に合わないので
排除するべき「異教徒」なので、「改宗」させようとして
夫婦同姓を強要することになるのでしょう。

夫婦同姓を希望するかたであっても、「家族思想」が信仰に
なっていなければ、他人の名字の選択には興味がないので、
別姓でも同姓でもどうでもいい、という考えになると思います。


他人の名字の選択に対して圧力をかけるかどうかは、
自分の生活のためにやっているか、信仰やイデオロギーのために
主張しているか、という違いだと思います。

夫婦別姓、非改姓結婚を希望するかたは、自分の生活のためであって、
信仰やイデオロギーで主張するかたはほとんどいない、
夫婦同姓を希望するかたの中には、自分の生活のための人もいるけれど、
信仰やイデオロギーで主張しているかたも相当数入っている
ということなのでしょう。

posted by たんぽぽ at 20:24| Comment(3) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本当にそう思います。
Posted by イト at 2024年03月13日 13:32
そして俺が結婚する前に導入してほしかったと思います。近い将来導入されることはないと諦め、妻の名字を名乗ることになりました。
まだ新しい名字にシックリ来ていません。非共存派はこれを幸せと思いこんでいるのでしょうか。自分が変えないくせに。 
改姓した男の人の気持ちがわかりました。
Posted by イト at 2024年03月15日 02:00
>本当にそう思います

賛同ありがとうございます。

選択的夫婦別姓問題における対立は、
「自分の生活のための現実主義者」と、
「イデオロギーのための狂信者」、
という一面はあると思います。


>俺が結婚する前に導入してほしかったと思います。
>近い将来導入されることはないと諦め

そのようなかたは、たくさんいらっしゃると思います。

むかしは「近い将来導入されると
考えて、婚姻届けを出した。いまだに
導入されないとは思わなかった」
というかたもいました。

さすがに最近は、「近い将来実現する」と
考える人は減ったかもしれないです。


>妻の名字を名乗ることに

そうなさったのですね。
改姓の苦労は多いであろうと思います。
心中お察しもうしあげます。


>非共存派はこれを幸せと思いこんでいるのでしょうか

選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)の
男たちは、「自分はこれで幸せ」と
思っていると思います。

望まない改姓をさせられて苗字の問題で
悩んでいる結婚相手の女性のことは、
「知ったことではない」だと思います。
Posted by たんぽぽ at 2024年03月18日 22:03
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