名字や選択的夫婦別姓についての、インタビュー記事がありました。
妻の名字に改姓して、自分は旧姓を通称使用している、あの青野慶久氏です。
「役員登記は妻の姓の「西端」、青野・サイボウズ社長
旧姓・新姓 規則改正で併記可能に」
(はてなブックマーク)
昨年の10月にも青野慶久氏へのインタビュー記事がありました。
このときとほぼおなじ内容を語っています。
(おなじかたに、おなじテーマで訊いたのですから、当然と言えますが。)
今回は日経新聞ということで、大手メディアで
取り上げられたことは大きいと言えます。
「妻氏婚を選んだ社長」
結婚改姓の不都合として、各種の名義変更を挙げています。
株式の名義の書き換えに数百万円というのが、ひときわ眼につきます。
「何の価値も生まない作業」と言っていますが、
実際ただただ時間とお金がかかるだけで、まったく非生産的だと思います。
「(戸籍上の姓が変わったことで)持っていた
株式の名義の書き換えに数百万円かかりました。
今は電子化されていますが、当時は無理にでも
青野を通せば良かったと思ったくらいでした。
新しい判子を作らなければいけないとか、銀行口座の名前を変えるとか煩雑でした。
何の価値も生まない作業ですよね」
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、例によって名義変更の手間や負担も
軽視するのですが、このあたりはどう考えるのかと思います。
もうひとつ、パスポートの名前が戸籍姓なので、
ホテルで予約した名前と違っていて、泊まれなくなりそうになったことがあります。
これは外国旅行を経験したかたに、よくあることだと思います。
「海外出張した時、(戸籍上の姓が違うことを知らない)社外の人が
ホテルの予約を『青野』でしたのですが、パスポートと名前が
違うと言われ、泊まる場所を失いそうになりました。
青野名義のクレジットカードを見せたり、説明したりして納得してもらいました」
ふたつ名字があってよかったことも挙げています。
他社のイベントに参加するとき、ほとんど知られていない
婚氏を使って申し込みをするということです。
積極的に他人のふりをしたいときには、ふたつ名前があると便利と言えます。
「自分が使いたい時に使うことができます。
競合他社のセミナーに申し込む時に『西端』を使うとか。
プライベートは『西端』です。
旧姓と婚氏の併記については、否定的な見解をしめしています。
中途半端だし、いっそう面倒になるということです。
併記もできないよりはできたほうがいいのでしょうが、
それだとかえってわずらわしくて不便というかたも、
すくなくないでしょうし、本質的な解決にはならないと思います。
「なぜ併記なのでしょう。併記は中途半端で、より一層面倒臭くなるのでは。
どうするかはメリットなどもよく考えて決めたいと思います」
反対派(非共存派)は、選択的夫婦別姓を認めなくても、
通称使用ができればじゅうぶんと主張していて、
旧姓と婚氏が併記できればよいと考えている人が多いですが、
このような意見はどう考えるのかと思います。
結婚改姓や選択的夫婦別姓に関しては、
それよりも名字を自由に決められるほうがよいとしています。
くりかえし述べているので、結構本気で自由に名字を
決めてみたいと思っているのではないかと思います。
「基本はどちらかの姓ではなく自由につけられたらいいと思います。
「姓は認識の符号として、夫婦2人で決めたらいい。
その方が楽しいし、そのような時代が来ると思います。
選択制でなくて、自由に姓をつける方を選びたいですね。
絶滅危惧名字もあって、姓は減る方向です。
子どもの名前などは多様になっているのだから、
姓も自由にしたらいいと思います。
多様性のある自由な社会という観点からすれば、
選択的夫婦別姓が認められるだけでなく、自由に名字を決められば、
さらに進んでいることになるでしょう。
名字を自由に決められるようにした場合、
個人の識別はマイナンバー制のほうがよいとしています。
マイナンバー制が導入されれば、識別にはマイナンバーの方が役立ちます」
じつは在日韓国・朝鮮人のかたの日本名は通称ですが、
名字を自由に決めることができるのですよね。
なので、マイナンバーなんてなくても、
日本国籍の人たちも名字を自由に決められるようにしても、
さほどの問題は起きないのではないかとも、わたしは思います。
日本人は戸籍信仰が強く、名前が戸籍でがっちりと
管理された状態に慣れているので、名前の決めかたに自由度があると、
不安になるかたも多いかもしれないですが。
謝辞:
メインブログの2月21日エントリのコメント欄で、
日経の記事を教えてくださった魚さま、ありがとうございます。
- 現在旧姓で維持している銀行口座等に対してマイナンバー登録が義務付けられる(当面(数年間?)は義務ではないようですが。)
- すると、通称利用の方々は、自動的に口座を維持すらできなくなる
- クレジットカードの通称も維持できなくなる
等の問題が顕在化する可能性がありますね。
もしこんなことが起きたら、ちょっと困ったことになりそうで、私の個人的なケースでは、おそらく、離婚→事実婚に移行せざるを得ないように思います。
そもそもこの旧姓口座なんてのはグレーなものですし、こんな中途半端なものではなく選択的夫婦別姓を導入してもらいたいわけではありますが。。。
いずれにせよ、とっとと、問題が発生しないように、マイナンバー施行前に、選択的夫婦別姓制度導入をしてもらいたいものです。
>- 現在旧姓で維持している銀行口座等に対して
>マイナンバー登録が義務付けられる(当面(数年間?)は義務ではないようですが。)
>- すると、通称利用の方々は、自動的に口座を維持すらできなくなる
>- クレジットカードの通称も維持できなくなる
そういう可能性は、たしかに考えられますね。
金融機関は一般に旧姓使用をあまり信用しないですからね。
本人照合のために、マイナンバーを要求する可能性はありそうです。
それでもいままで旧姓で口座やクレジットカードが使えたのは、
そのまま維持されるのではないか、という気もしますが。
(マイナンバー登録を推奨はされるでしょうけれど。)
マイナンバーは気にならない人には便利でしょうけれど、
使いたくない人もいるでしょうし、そうしたかたの場合、
利用を要求されるのは負担になりますね。
>マイナンバー施行前に、選択的夫婦別姓制度導入をしてもらいたいものです
マイナンバーと選択的夫婦別姓とどちらがさきか、
という問題もありますね。
先日の最高裁大法廷回付で、現行民法に違憲判決が
出るかどうかだと思います。
いくつも本名を変えられたら借金だっていくらでもできるわけだが?
あと、犯罪あって在日のように好き勝手してから通り名と言った感じでいくらでも名前をロンダリングできるんだが?
在日や中国人の日本での犯罪率の9割を占めているのは、通り名でいくらでも名前ロンダできるからだろ。
言わばネットで名前無記名で無責任に行動できるようになるからだよ。
頭わるいのか?ここの主はw
夫婦別姓を選択するというのは、
非改姓結婚を選択するということです。
結婚後も生来の苗字を変えないでいるということです。
なぜ夫婦別姓を選択すると本名を変えることになるのか、
ぜんぜんわからないです。
>在日や中国人の日本での犯罪率の9割を占めているのは、
ぜんぜん根拠のないことですね。
ただのヘイトスピーチです。
>頭わるいのか?ここの主はw
ご自分のことではないでしょうか?