発行する条例が、3月31日に成立しました。
首尾よく成立したことはよかったことです。
これで同性カップルにも、結婚に準じた関係にあることを
公的にしめす手段ができたことになります。
「渋谷区の同性パートナー条例成立 「全国に広がってほしい」
LGBT活動家の東小雪さん」
(はてなブックマーク)
パートナーシップ証明書を受けることで、婚姻関係がないことで
これまで認められなかったことが、いくつか認められるようになります。
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「まず、同性カップルのパートナーシップを認める
行政条例ができたことによって、病院での診療や、住居の賃貸などで、
異性のカップルと同等とまではいかなくとも、
同じレベルのサービスを得られることがあります。
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さらに渋谷区の性的少数者に対する意識改革が進むことや、
自治体が公的に認めることで、性的少数者の問題が
存在していることをはっきりさせたことも大きいでしょう。
また、ほかの自治体でも同様の条例導入が推進される
きっかけとなりうることが期待されます。
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「家族制度が根強く残る東アジアの国で、この条例が可決されたこと、
これは国際ニュースだと思います。
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というコメントも出ているのですが、
そこまで大きいことかな?という気は、わたしはしています。
諸外国では国政レベルで認めてられているし、
きょうびはそのくらいでないと、国際ニュースには
なかなかならないように思います。
性的少数者問題で自治体が独自の動きをしめしたことは、大きいと思います。
渋谷区の議会勢力は、パートナーシップ条例に対して賛成多数で
成立が容易な状況だったことは大きかったと思います。
共産、公明、民主で3党合意ができたことで決まったようです。
https://twitter.com/haradaakm/status/581026686407327744
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渋谷区の同性パートナーシップ条例。区議会32人のうち、
過半数が賛成すれば成立です。
今日の委員会で賛成を表明した会派の議員を合計すると、
共産6公明5民主4無所属クラブ4無所属渋谷2で計21。
一方反対の自民は8という情勢です。 http://ow.ly/KOUbB
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自民党はここでも反対なのですね。
国政レベルでは性的少数者の人権問題には取り組まなくていいと、
臆面もなくアンケートに答える自民党ですが、
渋谷区の自民党区議も同性愛者の権利に理解をしめさないようです。
同性パートナーシップ条例反対の、自民党区議の意見は以下のようです。
https://twitter.com/haradaakm/status/581067259826802688
https://twitter.com/haradaakm/status/581067867342393345
https://twitter.com/haradaakm/status/581068212768489472
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渋谷パートナーシップ条例案の委員会審議。
討論で反対した自民党の木村正義区議の主な発言①
「条例提出の経緯が(議会に事前相談がなく)議会軽視も甚だしい。
区はパートナーシップ証明を婚姻制度とは別で法的拘束力がない立場をとるが、
結局のところ同性婚に準じるものとしているのはあきらか」
渋谷パートナーシップ条例案の委員会審議。
討論で反対した自民党の木村正義区議の主な発言②
「(同性パートナーシップは)国民的議論のもと法整備を踏まえてやるもの。
地方の条例は国の法律の範囲内でという憲法94条に抵触するだけでなく
両性の合意のみに基づくという憲法24条との整合性にも抵触」
渋谷パートナーシップ条例案の委員会審議。
討論で反対した自民党の木村正義区議の主な発言③
「さらに条例案中に『学校教育でも理解を深めるための取り組みを』とある。
教育現場で過度の教育が行われる可能性が否めない。
甚だ未完成な条例と言わざるをえない」。以上です。
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憲法24条との整合性や教育への影響を取りざたしていて、
条例成立にさきだって配られた反同性愛のビラと、
論点がおなじなのではないかと思いますよ。
さすがにビラのような被害妄想あらわな言いかたではないですが。
「家族思想」が信仰のようになっているという点で、
自民党もビラを配った団体も、背景イデオロギーはおなじでしょうから、
論点が似通っていてもふしぎはないとは言えます。