反同性愛のデモについてお話したのでした。
このデモを主催したのは「頑張れ日本！全国行動委員会」
という右翼団体であることも、ご紹介しました。
「「LGBTは社会を乱す」渋谷で反同性愛デモ発生、
自民党・谷垣幹事長も同性婚に懸念を表明し、二丁目のゲイバーは摘発強化へ」
（はてなブックマーク）
「頑張れ日本！」の結成は2010年2月で、いまから約5年前です。
当時は民主党政権で、外国人の地方参政権の実現に現実味がありました。
これに危機感を覚えたということなのでしょう。
「「このままでは日本が無くなってしまう」との思い」なんて
どれだけ被害妄想を炸裂させているのかと思います。
「2010.2.2 頑張れ日本！全国行動委員会結成大会」
この「頑張れ日本！」の結成大会に、いまの安倍政権の閣僚諸氏が
たくさん参加していたのですよ。
バザップの記事にリストが出ていますが、おなじみの顔ぶれですね。
「渋谷で反同性愛デモを主催した「頑張れ日本！」の結成大会に
安倍首相を始め複数の現閣僚が参加・登壇していたことが明らかに」
（はてなブックマーク）
「頑張れ日本！」の公式ブログには登壇予定者のリストがあります。
安倍政権の人たちや次世代の党の人たちのほか、
田母神俊雄とか、すぎやまこういちとか、三橋貴明とか、
土屋たかゆきとか、これまたおなじみの顔ぶれですよ。
よくこれだけ右翼が一同会したという感じです。
登壇予定 [敬称略・順不同] ※ 1/30 更新
安倍晋三、平沼赳夫、下村博文、高市早苗、山谷えり子、
衛藤晟一、西田昌司、稲田朋美、大江康弘、城内 実、
中山成彬、西村眞悟、赤池誠章、萩生田光一、馬渡龍治、林 潤、
田母神俊雄、小田村四郎、日下公人、加瀬英明、西尾幹二、
田久保忠衛、井尻千男、小林 正、福地 惇、西岡 力、
すぎやまこういち、増元照明、富岡幸一郎、藤井厳喜、潮 匡人、
西村幸祐、井上和彦、大高未貴、高清水有子、三橋貴明、石 平、
小山和伸、土屋たかゆき、三宅 博、松浦芳子、三輪和雄、
村田春樹、坂東忠信、英霊来世、saya、地方議員の皆さん ほか多数
登壇者リストの中でとりわけ強烈なのは、
安倍晋三氏が基調講演を行なっていることですね。
「チャンネル桜」の動画があるのでご覧になれますよ。
安倍晋三氏はかかる右翼たちの中で、さぞかし期待されていたのでしょう。
「1/2【2.2 頑張れ日本！】日本解体阻止！
全国総決起集会報告Part１ [桜H22/2/3] 」
「頑張れ日本！」のブログでも、安倍晋三氏の基調講演の内容が、
一部紹介されています。
基調講演では安倍晋三元総理が登壇。
「私たちは国家と言う概念が欠落した人物を総理大臣に選んでしまいました。
そして強欲で傲慢でそして国を売ることも平気な人物が
与党の幹事長になってしまっています」「日本は美しい自然に恵まれた、
長い歴史と素晴らしい文化と伝統を持つ国です
私たちはこの日本をおとしめることに情熱を傾けるのではなく、
日本の明日の為に汗を流すべきであります。日本には大いなる可能性があるんです。
この可能性を引き出していくのが私たちの努力と、情熱と、勇気であります」と
紳士的な安倍元総理が手を振り上げる力のこもった演説に
会場からは割れんばかりの拍手と声援が上がった。
結成時の代表はあの田母神俊雄氏、幹事長は「チャンネル桜」の水島聡氏です。
「頑張れ日本！全国行動委員会」結成大会であり、
その代表には前航空幕僚長 田母神氏が就任、
幹事長には水島総氏、事務局長に松浦芳子が就任した。
田母神俊雄氏はこんなことを言っていましたよ。
「いてもたってもいられない」そうです。
前航空幕僚長 田母神氏は冒頭で「今の日本の政治の状況を見ていて、
いても立ってもいられない気持ちになってこの会長職を引き受けました」と述べた。
水島聡氏はいまも幹事長をやっています。
サイドバーに「チャンネル桜を応援する」なんてバナーもあります。
幹事長が「チャンネル桜」をやっているのですから当然と言えます。
「頑張れ日本！」が今年の3月に反同性愛のデモを渋谷で
行なったことを、これらの結成大会に出席した
いまの安倍政権のかたたちは、どのように思うかと思います。
彼らも例の「家族思想」を信奉していて、
家族・ジェンダー観はデモの主催者たちと同様でしょう。
自民党は市民団体のアンケートで、公式に「同性愛者に対して
人権を守る施策は必要ない」と臆面もなく答えるくらいです。
デモの主張には、内心異論はないのだろうと思います。
どこかのメディアでデモや「頑張れ日本！」との
関係を訊かれたりすると、お茶をにごしたりして、
距離を開けているふりをするのかもしれないです。
関連エントリ:
「渋谷で反同性愛のデモ」
