実際に女性議員の数を増やしたのは、小沢一郎氏だったのですよね。
前にもお話したことはあります。
ただ民主党で女性候補擁立に熱心だったのは良くも悪くも小沢一郎だった。小沢亡き後はどうもいまいちな気がする。 / “衆院予算委:5議員、次々に質問 女性重視「元祖は民主」 - 毎日新聞” http://t.co/pWLFuPDPxx
— Oricquen (@oricquen) 2015年3月2日
2007年の参院選では、女性議員の数が21.5%となり、
2割を超えて過去最高となりました。
これはもっとも当選者が多かった民主党からの貢献が大きく、
当時代表だった小沢一郎氏の選挙戦略がよかったからです。
ウェブの女性団体から評価もされていました。
「2007年参議院選挙(2) 女性当選者過去最多」
具体的な戦略として、選挙区でふたり以上候補者を立てるときは、
かならずひとりを女性にするといったことがあります。
この選挙では、女性候補者の上位当選も多く、
女性候補者が有権者に受け入れられたとも言えます。
2009の衆院選でも、女性議員の数がはじめて10%を超えて
こちらも過去最多となったのでした。
ここでももっとも当選者が多かった民主党の貢献が多く、
小沢一郎氏の選挙戦略が当たったからにほかならないです。
自民や公明の大物を相手に、女性の候補者を対抗させて
つぎつぎと当選したことが、大きかったのでした。
「衆院でも女性議員過去最多」
世界経済フォーラムの男女平等指数は、日本は毎年下がり続ける
というお粗末な事態が続いているのですが、
2010年だけ順位が上昇するという「快挙」があったのでした。
これは2009年の衆院選で女性議員が増えたことによります。
つまり男女平等指数の順位を引き上げたのは、
ほとんど小沢一郎氏の功績と言ってもいいということです。
「男女格差が改善された年」
小沢一郎氏が民主党の女性登用に大きく貢献したというのは、
あまり指摘されないことですが、民主党にある程度以上
くわしいかたでしたら、気がついているかたもいます。
つぎのツイートのかたのように、小沢一郎氏が嫌いな人でも、
これは認めているようです。
(「ポルフィ」や「kojitaken」はどうか知らないですが。)
それにつけても民主党は男ばっかりだ。坂本龍馬気取りの人間ばっかり集めたら、女性候補者は集まらないだろう。2003年頃の選挙マニュアルにはそういう問題意識があったのに、どんどん男しかいない雰囲気になっていったもの。女性は小沢一郎がみんな連れてきた、嫌だけど、現実。
— くろかわしげる (@kurokawashigeru) 2014年9月3日
メインブログの3月21日エントリで、
民主党がようやく女性の登用や、ジェンダー政策に
力を入れるようになりだしたことをお話したのでした。
それでも、最初のツイートでも指摘があるように、
上述の小沢一郎氏がいたころとくらべると、
まだまだ「いまひとつ」という感じだと思います。
関連エントリ:
「予算委の質問者を全員女性」
この話、実は知りませんでした。
メディアもほとんど注目してなかったと思います。
小沢さんが何を考えてこの戦略を推したのか、詳しく聞きたいところ。
個人的には小沢さんに好悪の情は無いですが、世間受けが悪い、っていうのはわかります。
悪代官的風貌というか、かの田中角栄※の秘蔵っ子だったとかいうイメージが…
※ところが最近は田中角栄の”功績”(”功罪”ではなく、)が見直されているらしいというから、
世の中ますますわからないです…
>この話、実は知りませんでした。
>メディアもほとんど注目してなかったと思います。
政治や選挙に関心のある人と、ジェンダー問題やフェミニズムに
関心のある人の、両方から関心を持ってもらえないのですよね。
>小沢さんが何を考えてこの戦略を推したのか、
そこはわたしも興味があります。
あえて女性に眼をつけたのはなぜか、ですね。
小沢一郎が気に入らないかたは、ご不満なら
女性議員を増やす努力をしてみることだと思いますよ。
「数が増えただけで、本当に有能とは限らない」という
批判も出てくるようですが、ほかの人たちは
「数を増やすだけ」さえもしようとしないですからね。