2015年03月16日

敵味方・二分思考の反対派

こういう選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)もいるのですね。
「敵か味方か」という二分思考です。
単純でわかりやすい図式で理解したがるタイプです。

https://twitter.com/greenlion1987/status/569101001866629120
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うちがなんでわざわざ自分はどうでもいいけど、っていうかって
同姓強制派の言ってることはおかしいと指摘すると
勝手に別姓にしたがってる人と決めつけられるからなんだよね。
逆に「私は苗字なんかどっちでも良い」としか言わないでいると
「な!別姓にしたがるやつらっておかしいよな!」と擦りよられる
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前半は「自分の批判をするものは敵!」ですね。
自分の意見をすべて肯定しないと、「味方」とは思えないのでしょう。
夫婦別姓の非共存派にかぎらず、ほかでも見られるタイプではあります。

後半はちょっとでも自分に近いところがあると、
「自分とおなじ考えで味方」と強引に引き込むということですね。
引き込まれたかたは「同類」扱いされて、とんだ災難だと思います。

問題は「他人の選択を容認できるか」ですから、
自分は改姓に抵抗がなくても、選択的夫婦別姓に賛成という
スタンスのかたもとうぜん存在することになります。
ところが「敵か味方か」の二分思考のかたは、
そうしたスタンスが理解できないのかもしれないです。


上述のような二分思考の非共存派にとっては、
選択制に賛成=自身も別姓にしたい=自分の敵
選択制に反対=自身も別姓にしたくない=自分の味方
という考えが、あるのではないかと思います。

これは問題の本質を正しく理解していないことはもちろんです。
選択制か強制かが本質であり、自身が別姓にしたいかしたくないかとは
おなじではないですから、最初の「=」は正しくないことになります。
(ふたつ目の「=」も正しくないと思いますが。)

「敵か味方か」という二分思考は、他者の考えかたに
多様性があることを理解しようとしない精神構造と言えます。
非共存派はもともと他者の選択の自由に干渉しようとする、
多様性を否定する人たちですから、このような二分思考とは
親和性がいいのかもしれないです。



posted by たんぽぽ at 23:15| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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