「ポルフィ」の「1980年代はよかった」論ですが、
ここには小沢一郎氏に対する激しい憎しみがあるということです。
いつものことだと思います。
「1980年代はよかった。小沢一郎がだめにした」
小沢さんの「改造」とやらで、日本が良くなったことって、何か一つでもあるんだろうか。すべて悪くなったとしか思えんのだけど。
— ポルフィ (@elkorevolo) 2015, 2月 11
ロスジェネが、まだ何の力もなかった十代ぐらいの時、日本の権力を握っていた小沢さんらによって、この国の仕組みは本当に駄目なものに変えられてしまった。 二十年前に十代だった、今の三十代の人々に何の責任があり、何ができたろう。 小選挙区制導入の頃、選挙権もなかった。
— ポルフィ (@elkorevolo) 2015, 2月 11
「ポルフィ」はロストジェネレーションである自分を、
「失われた20年」の被害者だと考えています。
当時の自分は無力だったとも強調しています。
そして小沢一郎がその「失われた20年」をもたらした
(この認識には異論はあると思います)と考えているのでした。
つまり「自分は小沢一郎の被害者」と言いたいのですよ。
(「大嫌いなあいつのせいで、自分は不幸になった」です。)
「自分が小沢一郎から受けた被害」なるものを強調するために、
「失われた20年」の悲惨さを引き立たせたくなって、
「1980年代はよかった」なんて言い出したのでしょう。
「むかしはよかった」論というのは、しょせん現状に対する不満や
個人的感情とかイデオロギーに擦り合わせているにすぎず、
的確な現状分析ではない、ということだと思います。
付記:
「むかしはよかった」論は、保守的な人にありがちだと思うのですが、
「ポルフィ」のような民主党支持者でも言うことがあるのですね。
関連エントリ:
「むかしはよくなかった」