日本でも移民を受け入れようという議論があるのでした。
ここには悪名高い「外国人技能実習制度」をはじめ、
日本社会に蔓延する、排外主義や外国人排斥主義など、
現状で日本社会が移民を受け入れることについては、
問題がたくさんあることが指摘されています。
ところがこれからは移民を高給優遇で招待しても、
日本に来るかたはすくなくなることが予想されます。
メインブログの3月4日エントリでお話したように、
日本が移民の出身国になると思っているアジア諸国でも少子高齢化となり、
外国から自国へ人を受け入れる必要が出てくるからです。
「移民が介護すればいいという曽野綾子的勘違い」
自分の国でも労働力が不足してくるようになれば、
外国に人材を送り出している余裕はないでしょう。
ましてや外国出身者の待遇が悪く、人種隔離政策を主張する曽野綾子氏が
大手をふるっていられるくらい差別意識が蔓延する国になど、
なおさら選んで行きたいとは思わないと思います。
よほどの好待遇で、日本がもろ手をあげて快適な環境を
用意して誘致したとしても、そうそう日本に労働力は来なくなるだろう。
それなのに、文化や思想が違うから居住区を隔離するような国に、
『出稼ぎに来たいという近隣国の若い女性達』が大量にいると思うこの勘違い。
しかしこの、曽野綾子的勘違いは、実は日本のサイレントマジョリティの
思想に近いのではないかと疑っている。
注意したいのは、上記引用の「曽野綾子的勘違いは、
実は日本のサイレントマジョリティの思想に
近いのではないか」というくだりだと思います。
たまたま曽野綾子氏がそれをはっきり言っただけで、
日本人の相当数がおなじような移民観を持っているのではないか、
ということは、わたしも思っています。
日本社会が移民の待遇をよくして、差別意識をなくしていかないと
だれも外国から人が来てくれないと気がついたときには、
かなりの好条件を用意しても移民として来てくれる外国人は
すでにいなくなっているのかもしれないです。
関連エントリ:
「アジア諸国の少子高齢化」