年齢層別の同性愛に対する許容度の国際比較調査があります。
これを見てみたいと思います。
年齢別の同性愛への許容度。なるほど,日本は傾斜が急だ。韓国も。 pic.twitter.com/mgfPfvtwPI
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2015年2月12日
数値が大きいほど同性愛に対する許容度が高いです。
はじめにスウェーデンの許容度の高さが眼を惹きます。
さすがはジェンダー分野に関する先進国だと思います。
図示された5か国とも高齢層ほど同性愛に対する許容度が低く、
若年層ほど許容度が高いという傾向があります。
その中にあって日本はグラフの傾きが大きく、
世代間の差がとくに大きいことをしめしています。
40-50代は日本の同性愛に対する許容度は、アメリカ合衆国と同程度です。
30代になるとドイツと許容度が並びます。
そして20代では、スウェーデンには追いつかないですが、
アメリカ合衆国とドイツよりは許容度が高くなります。
家族やジェンダーに関することで、日本が欧米の民主主義国と
同等かそれ以上の高い水準をしめすことは、めったにないことですよ。
これは特筆することだと思います。
前にピュー・リサーチ・センターの同性愛許容度の調査を
紹介しましたが、このときも日本は世代間の差が大きく
ロイターの記事で特筆されるにいたったのでした。
『世界価値観調査』でも同様の結果がしめされたのでした。
「同性愛を受け入れつつある」
「同性愛への姿勢に世界で温度差、日本は年齢で隔たり=調査」
日本では、同性愛を支持するとの回答は全体では54%だが、
30歳未満では83%、50歳以上では約40%と、
年齢による開きが顕著となっている。
韓国は全体としては、日本より同性愛に対する許容度は低いですが、
グラフの傾きは日本と同程度に大きく、
同性愛に対する許容度の世代間差が大きいことになります。
日本と韓国は近年になって、同性愛を受け入れつつあると言えるでしょう。
なぜこれら2国でこのような傾向をしめすのかはわからないのですよね。
近年の日本と韓国においては、同性愛に関して
どんな事情があるのかが、興味を持たれるところです。