2015年01月15日

フェミニズムと最小不幸社会

フェミニズムの目的について述べたツイートがあります。
それは「不幸の原因(男女格差)を減らすこと」であって、
「幸福の実現」ではないということです。
「権利の獲得=幸福の実現」のように勘違いされがちですが、
そうではないということです。



なにをもって幸福となるかは個人に依存するし、
そもそもが各人で決めることだと思います。
その幸せの追求は男女格差の是正や権利の獲得とは
一般的には無関係なところにあることが多いと思います。
それゆえフェミニズムはそうした「幸福の実現」には
関知しないことになるわけです。

そういえば民法改正の実現であっても、ほかの女性の権利に
関することであっても、不幸の原因を減らすためであり、
幸せになるためにやっているのとはどこか違うなと、
わたしもちょっと思ったりします。

反フェミの人の中には、ときどき「男女平等はかならずしも
女性を幸福にしない」と絡んでくる人がいます。
これも「権利の獲得=幸福の実現」という勘違いから来るものでしょう。
「フェミニズムの目的は不幸の原因を減らすことであり、
だれかを幸せにすることではないから、それであたりまえ」
というのがそのお答えになるでしょう。


この考えかたは、菅直人氏の持論である、政治の目的は
「最小不幸の社会」というものに、近いのではないかと思います。
いかにして幸福になるかは、個人が決めることであって、
政治が関わることではない、政治の目的は貧困とか差別とか、
不幸の原因を減らしていくことにある、というものです。

「菅首相会見:その1「政治の役割は最小不幸の社会を作ること」」

私は政治の役割というのは国民が不幸になる要素、
あるいは世界の人々が不幸になる要素を
いかに少なくしていくのか、最小不幸の社会を
作ることにあると考えております。

もちろん大きな幸福を求めることは重要でありますが、
それは例えば恋愛とか、あるいは自分の好きな絵を描くとか、
そういうところにはあんまり政治が関与すべきではなくて、
逆に貧困、あるいは戦争、そういったことを
なくすることにこそ、政治が深く力を尽くすべきだと
このように考えているからであります


posted by たんぽぽ at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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